はじめまして。 Y先生と申します。 これまで、私は特別支援学級や通常学級で約10年小学校の担任として子供たちや保護者と関わってきました。 特別支援や教育相談について、保護者の方と面談していると、 「先生と話していたら、もっと楽しく学校にいけたし、不登校にはならなかった」 「自分の子供はどのようなタイプに当てはまるのか、これまでの経験を教えてほしい」 などと言った声がありがたいことにたくさんありました。 この経験を色々な方々にお伝えして、選択肢の一つになってもらえた
私が教員になった十数年前に比べて、特別支援について大きく変わってきていると思います。 どの学校にも通級(特別支援教室)が設置されて、通常学級で困っている子供たちのサポート体制が整ったり、支援学級の数が増えたりしていて、肌感覚でも特別支援の必要性について関心が高まっていると感じています。 放課後デイサービスが次々と出来ているのもその一つですよね。 以前ある研修で、 『近年、支援学級や支援学校に通う子供たちが増えてきたのは、障害児が増えているからなのか』 というお話を聞いてき
通級(通級指導学級)、特別支援教室など、発達障害や学習障害、視覚、聴覚、言葉、肢体に何らかの問題があって、通常学級に在籍はしていながら、週に数時間、学級から離れて、個別または集団で個々の課題解決のために指導をうける場所になっています。 通級(通級指導学級)と特別支援教室の違いは、自分の学校に必ず教室設置されているのが『支援教室』で、必ずしも自分の学校に特別に指導される教室がなく、他の学校に行って指導をうけるのが通級(通級指導学級)というこたになります。 就学支援の会議の中
2学期は、就学に向けた支援委員会などが、どの自治体でも行われていると思います。 来年度小学校や中学校に就学する子供たちが、どの環境で学習をしたらよいのか、 専門委員の先生や心理士さん、医師、教育委員会の方たちなどが、実際に子供たちの様子をみて、判定をだす機会です。 また、就学でなくても来年度から支援学級への転学を考えていたり、通級(通級指導学級)、特別支援教室などを利用いたいと計画を立てていたりする方たちも、自治体にもよりますが、実際に子供たちの様子を見たり、資料で判断し
好きなことしかやる気がでないのは、当たり前といえば当たり前ですよね。 ですが、好きなことばかりできるわけではなく、好きではないことでも何か楽しみを見つけて取り組んだり、苦手だけど頑張ったりしていると思います。 しかし、その好きではないことをするのに、人一倍拒否反応を示す子供たちがいます。 『好きなことしかやらない』といったこだわりが強くなってしまうと、それ以外のことができなくなったり、無理にやらせようとすると、パニックになったりと、周りの人たちが大変な思いをしてしまいま
1人で身支度ができない 身支度についての相談がありましたので、考えをお話しさせていただきます。 「学校へ行く準備が1人でできないので、いつも手伝っている。何度言ってもやらないので、服の着替えを手伝ったり、教科書の準備をしたりしていて、今後1人でできるようになるか不安。どのように支援をしたらよいか。」 といった内容でした。 確かに、1人で身支度ができないと、朝の忙しい時間困りますよね。 それが、幼稚園、保育園の内はまだしょうがないかと気持ちの折り合いもつきますが、小学校の
特別支援学級や通常学級で支援が必要な子の保護者の方と面談をする機会があるのですが、話に上がるのが、 『お子様の理解のことで、家族のなかで協力が得られない』 といった問題です。 正直、直接面談に来ていただければ、私からも説明することができるのですが、経験上、面談に来られない方の方が多いので、悩みを受け止めるだけで、なかなか改善に至らないことがあります。 協力を得られない内容の中で多いのが、 『お子様本人が学校で困っていることに気付いていない』 『学習の内容が理解できず、
お子様と日々関わる中で、様々な約束事やルールがあると思います。 ただ、時間が経つと次第にそのルールが守れなくなってきたり、約束を意識しなくなってきたりしてくることも少なくありません。 もちろん、ルールが守れなかったときに注意するタイミングがあると思うのですが、大体そのようなときに、お子様は聞く耳をもたなかったり、ルールを守ろうとしなかったりしませんか? ほとんどの場合、ルールを守ることができなくて注意されているときに、再度ルールの確認や新たなルールを追加されても、子供た
特別支援学級や支援教室に通っている中で、習い事を諦めたり、過去に失敗したりした経験のある子は少なくないかと思います。 本当は、 「水泳や体操で体の使い方を覚えてもらいたい」 「指先を少しでも器用に動かせるように、ピアノを習わせたい」 「論理的思考力をつけさせたいからプログラミングを習わせたい」 「野球で遊ぶのが好きだから、習わせてあげたい」 「少しでも学習を伸ばしてあげたい」 など、お子様の興味があることや伸ばしたいことをやらせてあげたいと思いますよね。 しかし、個々の実
筆圧の調整がうまくいかない子がいますよね。 力が入ってしまい、紙が破けてしまうぐらい強く濃く書いてしまう子。 反対に力の入れ方が分からなかったり、持ち方が変だったりして、薄く書いてしまう子。 また、いつもはそこまででもないのに、気持ちや体調の問題で、急にストレスから字を濃く書いてしまう子もいるかと思います。 指摘しようとしても、 「濃く書くんだよ」 「もっと力を抜いて薄く」 などと、あまり具体的に指示や適した練習ができず、こちらの感覚が伝わりにくいいことも考えられます
特別支援学級で個別の学習指導をしていると、定期的に、過去に学習した内容を再度学習し直すタイミングがよくあります。 以前は覚えていた漢字を再度思い出せるように練習したり、新しく割り算の学習に入る前に、かけ算を復習したり場面は様々です。 おそらく、ご家庭でも、復習としてプリントやドリルなどで取り組んでいる方もいらっしゃると思います。 通常級の場合は、授業中に個々に合わせて復習することは難しいですが、支援学級では行うことができますね。 これまで学習した内容を再度行うことのメ
特別支援学級、通常学級、通常学級に交流に行っているなど、子供たちは、様々な集団の中で生活をしています。 そんな集団の中で、周りの友達と楽しく過ごしたり、助け合ったりしていってほしいと誰しもが思いますよね。 しかし、中学年や高学年になってくると、場にあっていない言動に対して、引いてしまうようになる子供たちが増えてきます。 通常学級だけではなく、特別支援学級でも同じように起こります。 ●授業中なのに、関係ない話を大きな声でする。 ●楽しくなってしまって、叫ぶような声を出す
友達や兄弟との関わりの中で、ヒートアップすると、自分の気が済むまで攻撃してしまう子がいます。 ●相手が泣くまで、暴言を吐き続ける。 ●大きな声で威圧する。 ●叩く、蹴るなどの暴力を振るう。 ●相手の持ち物を壊す、隠す。 など、相手が泣いたり、自分の気が済むまでやり続けたりすることに、悩んでいる子供たちや保護者の方も多いのではないでしょうか。 直接的に嫌なことをやられてしまって、怒るのは、こちらも納得がいきますが、被害妄想などで、事実ではないのに攻撃してしまう場合もありま
子供たちの様子を見ていると、かかとをつけず、つま先だけで歩いている子がいます。 私の経験でしかないのですが、割合からすると特別支援学級の子供たちの方が、多いような気がします。 歩くときに、ちょっと弾んだように歩くのが特徴的で、中には、かかとは浮いた状態で、つま先のみで擦って歩くような歩き方をする子もいます。 私自身、原因は身体的なものなのか、体幹が弱いなどの他の要因があるのかは詳しく分かりませんが、印象としてよく転んでいるように感じます。 怪我をしてしまったり、その後心
最近、私の見ている子供たちや、学校全体を通して、疲れが出てきたり、トラブルが多くなったりする時期になってきています。 また、不登校や登校しぶりも増えてくる時期でもあります。 運動会や学習発表会、展覧会、社会科見学や宿泊活動など、行事に向けての練習や、連休明けが重なってくると、なかなかリズムが掴めなかったり、疲れが取れなかったりして、だんだんと崩れてくるのかなと感じます。 それプラス、習い事や放課後デイなどが入ってくると、もう本当にリラックスできて、気持ちが切り替わるご家
学校生活の中で、先生からこんなことを言われたことはありませんか? 「〇〇さん、自分からやったわけではないのですが、友達と一緒にイタズラをしてしまったようです。」 「友達に一緒に落書きしようと言われて、楽しくなってしまって、やってしまったようです。」 など、自分からやったわけではないのですが、周りの友達に誘われたり、友達を見てやってみたくなったりして、一緒にトラブルを起こしてしまうことがよくあります。 通常学級だけではなく、特別支援学級でもよくあります。 言うなれば、