奇声をあげる
自分の思い通りにならなかったり、パニックになったときに、近くにいる人の耳がいたくなるような奇声あげてしまう子がいます。
周りにいる人は、とにかく止めたいところですが、落ち着くように声をかけたり、どこかに連れて行ったりすると、余計にボリュームが上がってしまうことが多いです。
私の個人的な感想にもなってしまうのですが、
子供がパニックになった場合、
大声を出すタイプと奇声を上げるタイプとでは、奇声をあげられた方が気持ち的に疲れるようなら感じます。
あくまで、個人的な考えですが、耳が痛くなるような奇声を聞いて周りが落ち着いていることは難しいです。
では、奇声を上げる子供たちの方はどのように思っているか、実際にパニックになって奇声を上げる子に、落ち着いたあと聞いてみると、
大きな声をあげている感覚はあるが、奇声を上げている感覚はないことが多い感じでした。
もちろん、奇声を上げる子全員というわけではありませんが、自分の奇声が周りの人からはどのように思われるかについて、気付くことは重要だと思います。
私の場合ですが、保護者の方のご協力と許可をいただいて、
パニックになって大声を出したり、奇声をあげたりするときに、
その声を録音するようにしています。行動に出る子に関しては録画をすることもあります。
そして、落ち着いたタイミングで、自分の声を聞かせてあげることで、
「自分はこんなに大きな声を出してるんだ」
「耳が痛くなるような声を出しているんだ」
「周りでこの声をだされたら、困るだろうな」
など、感想をもたせるようにします。
結構本人もびっくりすることが多く、自分でも引いてしまう場合もあります。
自分の現状を知ったら、
もし、今後同じ状況になったときに、大声や奇声をあげないように、どのようにイライラを取ったらよいかを、個々に合わせて一緒に考える必要があると思います。
そして、イライラし始めたり、怒って少しずつボリュームが大きくなってきたりしたら、
「あの録音の声を、思い出してね」
「この前考えた方法を一緒にやってみよう」
と、落ち着いているときに決めた奇声や大声を出さなお方法を意識させることが大切だと思います。
そして、奇声を出さずにイライラする気持ちを消化できたら、たくさん褒めてあげて、できた感覚を積み重ねていくことが、成功体験につながっていくと思います。
私はこのやり方を学校現場で試していますが、ご家庭でもできると思いますので、もし、奇声に悩んでいる方は、試してください。