いじめの芽
学校現場では、
いじめの始まりや、いじめに発展しそうなからかいなどを
『いじめの芽』という言い方をすることがあります。
『いじめの芽』が出ていることに早く気付き、
適切な対応をして、その芽を摘み取ることで、大きないじめに発展しないようにすることが大切です。
そもそも『いじめ』は
「嫌だと思ったその時点で発生しています。」
また、本人はいじめと気付いていなくても、周りが見て、
「あれはひどいな」
「かわいそうだな」
「見ていて辛い」
などといった、言動もいじめに入ると思っています。
いじめの始まり『いじめの芽』に気付かないと、
対象の子供たちがずっと嫌な思いをし続けてしまいます。
最悪の場合、学校に行けなくなって、人と関わろうとしなくなってしまうこともあります。
このようにならないためにも、
いじめの芽を見逃さないことが大切です。
しかし、
私たち担任や他の先生たちの前で、いじめにつながる言動をすれば、すぐに気付いて、対応することができますが、
●死角で行われる
●SNS等で行われる
●学校外で行われる
など、気付かない所で、いじめの芽が始まっていることもあります。
そして、担任とうまくコミュニケーションが取れない子供たちは、自分が嫌な思いをしていることを伝えられない状況もあります。
見えない所で、芽が出て、それを先生に言えないために、いじめが成長してしまっている。
これが、1番怖いことです。
【いじめの芽を見逃さないようにするため】
①少しでもおかしいと気付いたら、声をかける
②お子様が少しでも「いやなんだよな」と言ったらすぐに報告をする。
(「こんなことで悩むなよ」と思ってしまっても、状況はもっと酷いこともあります)
③「絶対に解決するからね」と安心させてあげること。
この3つを意識できれば、早期で見つけられることが多いです。
「先生に言っても大丈夫かな?」
「これぐらいのことで、話したら、どう思われるかな?」
などと考える必要はありませんので、すぐに連絡を取るとよいかと思います。
また、様子がいつもと違うと感じた場合も、すぐに連絡を取ってみてください。
情報共有の中で、いじめ以外にも問題が見つかるかもしれません。
私も正直に言うと、学級の全員のことを把握しきれている訳ではありません。
現実的に難しいところもあります。
難しいところは、やはり保護者の方々と連携をとって進めていくことが大切です。
もしかしたら、保護者の方の中には、何らかの理由で担任に相談できない状況もあるかもしれません。
(なかなか信頼できなかったり、相談しても対応してくれなかったり)
このような場合には、ぜひ管理職に相談してください。
いじめは、いつ、どこで、だれに起きるかわかりません。
誰でも起こり得るからこそ、
いじめの芽の段階でしっかりとした対応をしていきたいですね。
学校生活にも慣れてきたこの時期、気の緩みからトラブルに発展しやすくなってきやすくなります。
1人でも多くの子供たちが安心して生活できることを願っています。
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