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意識させない方がよい場合
私はよく、子供たちが自分の課題を解決するために、常に意識することが大切であることをお伝えさせていただいておりました。
問題が起こってしまう前に、
「この前失敗してしまって、嫌な気持ちになったよね。だから、そのことを思い出して、自分で止める(抑える)ように意識するんだよ」
と、言葉をかけることで、意識して止めることができ、それが成功体験につながると考えてきました。
今でも、その考えは変わりないですが、
子供たちの中には、意識すると反対に、衝動性に駆られてしまい、同じ問題やそれ以上の問題を起こしてしまう子もいます。
変に意識させてしまったせいで、そのことで頭がいっぱいになり、
『どうしても、やってはいけないことをやりたくなってしまう衝動に駆られる状態』
になってしまうことがあります。
特に、ご家庭や学校など、ある程度失敗や間違いを想定している場であれば、大事にならずに、対応するケースが多いですが、
困るのは、
『公共の場』で、その衝動性が出てしまうときです。
私が担任をしていた子供たちの中にも、
公共の場で、衝動性にかられ、やってはいけないことをやってしまった子も何人かいました。
例えば、
●電車の中吊り広告を取ってしまう。
●掲示物を壊す(破る)。
●落書きをしてしまう。
●公共の場で騒いでしまう。
●公共の場で走ってしまう。
など、
保護者の方が、何度も謝りに行ったという話を聞いたことがあります。
保護者の方も、そのようになってほしくないから、あらかじめお話をしていたらしいのですが、その気持ちとは反する言動をしてしまったとのことでした。
そのような子の場合は、
『意識しないようにさせる』ことの方が重要なのだと思いました。
意識しないために、何か他の話題を振って、以前の失敗を思い出せないようにしたり、読書やタブレット、お絵かきなどで、とにかく何かに集中するようにしたりして、衝動性を出さないように心がけることが重要なのだと思いました。
そして、必要であれば家に帰って、
「今日はトラブルがなかったね。」
「〇〇をして集中しているのが大切だね。」
と、どうしたらトラブルが起こらなかったのかの振り返りをする程度で、子供たちは成功体験を得られると考えます。
今ゴールデンウィーク中で、色々なところにお出かけにいっているかもしれません。
もし、このような問題に困っている方がいらっしゃったら、参考になさってください。