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つぶやき

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日々の生活で感じたことを、少々ポエマティックに。
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#フィルム

好きな映画の話

好きな映画の話

あなたにとっての好きな映画はなんだろう。
友人と飲んだ時、このネタでお酒がいくらでも飲めてしまうのは、歳をとったせいであろうか。
映画でもドラマでも、小説でもチラシでも、なぜこのように作られているのか、撮られているのかがとても気になるようになった気がするし、
これは何を伝えたいのかと考えるようになってしまった。
製作側は、商業目的で、自己表現の為で、忖度を盛り込んで、予算内で、それでいて観る人に対

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0→1

0→1

事故で意識が戻らず、病院のベッドに横たわる息子を前に、両親が優しい眼差しで見つめている。
ふと子供の手が動いた時、もしかしたら意識が戻るかもしれないと両親は慌てふためく。
医者に問うと、両親が子に話しかける声に反応していることを否定できないという。

その時、両親は、息子が聞いているか聞いていないか事実は分からない状況でも、
きっと聞こえていると信じて子に接するのと同時に、自分の人生を改めて見つめ

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一瞬と一生

一瞬と一生

私たちの人生は何十年と続いていく。

しかし、私たちが生きているのは、今この一瞬である。

一本の長い道が一つ存在しているように見えるのが人生であるが、
よく目を凝らすと、その道は一瞬のフィルムの無数の積み重なりなのである。

ーーー

住宅は、これから長く住んでいくものであるから
長期的思考で、つまり人生という軸において構想を始めることが大事である、
とは、「住宅のデザイン」にて前述した通りであ

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「学校に行かずにゲームをし続けちゃいけないの?」と子供に聞かれたら

「学校に行かずにゲームをし続けちゃいけないの?」と子供に聞かれたら

そんなことを考えてみると、
親として自分は何と答えるのだろう。

学校なんてくだらない、行っても意味がない、そんなことよりしたいことをやってる方が楽しいんだから

子供がそんな風に言ってきたとき、自分はなんと思うだろう。

自分にも子供の時があった。学校をサボってゲームをしたい、アニメを見たいと思っていたこともあった。しかし、親からは学校に行きなさいと怒られ、僕はついには学校をサボったことも引きこ

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子供の成長

子供の成長

今までの移動手段がハイハイしかなかった息子が

ついに歩くことがメインの移動手段になった。

子供の成長は遅いようで早く
微妙な変化のようで大きな進化を遂げている
見える景色も変わり
自分の手が届く範囲が広がっていく
世界の領域が、いつのまにか拡大している

大人の自分はどうだろうか
進化を遂げているだろうか
世界はその領域を拡大しているだろうか

子供は無意識で無知識であるが故
大人の常識を簡単

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日課のランニング

日課のランニング

数年後には、車は自動運転になるらしい。
貯金ではなく投資をすると良いらしい。
良い大学に行くと、良い人生になるらしい。

たくさんの靄がかったレールが僕の前には並んでいて、みんなが僕より先を歩いているように思える。
遅れないようにしなきゃと頭のどこかが信号を発している。

しかしながら、今、僕の目の前には
ひび割れたアスファルトの道、
雑多に伸びる道端の雑草帯、
冬の季節風で荒れた日本海の波たちが

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日々の暮らし

日々の暮らし

家族がいて、手料理が食べられて、居心地の良い寝床がある。かつては、そんな状況を理想だと思っていたけれど、いざ手に入れるとそれが普通だと感じることがある。
日々の暮らしを彩るのは、自分のモノノミカタに依存するものだ。