単元別ポイント03_清少納言「枕草子」(光村中2)
自分の経験をもとに、中学校の国語教科書教材におけるポイントを簡単にまとめていきます。
中学2年生の光村教科書から開始し、いずれは3学年分すべて作成できればと思っています。
第3回は清少納言「枕草子」。私自身、源氏を専門としていたので古典を扱うときはテンションが上がってしまうのですが、そこは抑えて生徒の興味を惹きつけることを意識したいですね。
※記号の凡例
・:作業、確認
◎:発問
★全3時構成
〈第1時〉
◆中学1年次の古典学習の振り返り
・仮名遣いについて
・「竹取物語」
・「矛盾」
◆枕草子についての紹介
・清少納言の紹介
・「枕草子」の紹介
・随筆について
※小学校で学習している可能性あり
◆第1段について
・全体で音読
・暗唱大会(ペア/教員の前で披露等々)
〈第2時〉
◆第1段の読解
◎清少納言は、季節それぞれに対し、どのような考えを持っているだろうか。そのうち一つを担当し、他の人に説明してみよう。
※ジグソー法で実施(エキスパート活動→発表→クロストーク)
・「桃尻語訳 枕草子」における訳を紹介し、訳のあり方について考えさせる。
※現代版のギャル語版枕草子を出しても良い(唆せば生徒がインターネット上で調べてくることもあるでしょう)
〈第3時〉
◆第1段に絡めた言語活動
◎あなたは「春夏秋冬」のうち、どの季節が好きだと考えますか。清少納言のように理由を入れて発表してみよう。
◆145段、216段の読解
・現代語訳と対応させながら、特徴的な古語について説明をする。
※例「うつくし」「あたらし」
〈一言コメント〉
中学校における古典の学習においては、「興味関心」「文化の認識」という2点が中心となってくると思います。
少しでも「古典嫌い」にさせないということを念頭に置き、授業をおこなっていきたいと考えています。