勉強が好き、もとい、知りたい欲が強い。
勉強するのが苦ではない、というか割と好きだったなぁと思います。大学受験で浪人をしていますが、田舎育ちなので予備校までが遠く、通うのおっくうなので自宅浪人でした。でもこの自宅浪人しているときがほんとに楽しくて、勉強だけしていればいいという恵まれた環境に歓喜したりもしてました。
勉強が好き、という言い方をすると大体引かれますね。なんだこいつ、と。でも少なからずみんな「知りたい欲」はあるんではなかろうか。勉強という単語を使うからよくないのかな。「知っていくこと」と言えばいいのか?
知りたい欲は人間が本来もっている本能的なものだと思っています。そのときの自分にちょうどいいタイミングでの「知りたい」があると、むさぼるように知識吸収しにいくのが人間。これはきっと頭脳と感情を持つ人間の本能。このタイミングと入れる知識量の塩梅が大事ですね。これを見誤ると途端に「しんどい!やりたくない」の感情が湧き出ます。どういうわけか私はこの辺りの見極めが得意です。
参考文献とかビジネス書とかもそうなんですが、調べものをしたいときに本屋さんに行って本を見繕うとき、この能力がとても役に立ちますね。自分にとって難しすぎるものを買っちゃうともうやりたくなくなっちゃって、参考文献でもなんでもなくただの「苦痛」を買ってきた、なーんてことになっちゃう。そんなものはまったく読み進められない。
でも本もいろんな書き方、いろんなレベルがあるので、ほんとに自分にあったものを選べるといいですよね。さくさく進みます。
あまりやりませんけど、人に「何か紹介して!」と言われて選んであげるの割と好きだったりします。
ちなみに浪人時代は本屋に行って参考書をひたすら研究し、各教科「これだ!」と思える参考書を1冊+過去問を買ってひたすらそれらをスパイラル学習していました。模試を受けて間違えたものは参考書の関連ページに書き込んでおく。赤字だらけになりますが、その参考書1冊に自分の苦手を全て集約するので「この参考書に頼れば大丈夫」という妙な安心感がありました。知りたい欲から来た数々の結果をその1冊に閉じ込めるのが楽しかった。もっと知りたい、と思えたらまた次のレベルを目指せばいい。
今なんでこんな話を書いているのかというと、このマンガの新刊を買ってきたからです。
これに出会ったときは衝撃でした。学習参考書にフォーカスしたマンガなんてあるんかい!と。この題材で売れるのか?!と(失礼)。いやー、見つけたときうれしかったですねぇ。本屋通い詰めて参考書舐めまわすように研究してたんで、マンガの作中に出てくるやつほぼ知ってる。おもろ。
あの時ひたすらに勉強しまくってたのはきっと、自学自習の姿勢と考え方を形作るためだったんだな。おかげでいまも新しいことに挑戦するのは苦ではない。なぜなら、わかるところから始めればいいことを知っていて、その始め方も想像がつくから。
結局通ってきたものってのは、すべて自分の糧になるんだな。ふむふむ。