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孤独な高級ランチ 赤坂四川飯店 陳麻婆豆腐編
私の好きなYouTube動画がある。
中華の鉄人陳建一が陳麻婆豆腐を作る動画であり、全行程を包み隠さず披露されている。
家でもどうにか作れないかと思い、ピーシェン豆板醤を購入して、自分でも満足していた。
昨年陳建一が亡くなった。
私が好きな人が亡くなった。動画内で笑顔で作る
陳建一の新たな動画投稿が無くなるのはショックであった。
最近、和の鉄人道場六三郎のYouTube動画で陳建一の息子、陳建太郎が登場し、麻婆豆腐を振る舞う動画が投稿された。
まさに陳麻婆豆腐である。陳建民から受け継がれる日本産中華料理の遺伝子が継承されていると確信した。
次第に本物を食べてみたいと思うようになった。
1月中旬。初めて千代田線に乗り赤坂駅に降りた。
四川飯店はどこか検索すると、実は最寄りは永田町駅であることが判明。ただ、1キロ程度であるので雨雲の下徒歩で向かうことにした。
坂を上り、全国旅館会館へ向かう。
土曜日であるため会館は赤坂四川飯店以外は閉まっていた。エレベーターで上がるとたどり着いた。
ラストオーダー30分前に到着。予約はなくても入れた。複数人であれば、予約すべきである。
土日はランチメニューはないため、グランドメニューとなる。
陳麻婆豆腐となめらか杏仁プリンを注文。
白米は別料金ということなので追加注文。
おかわりは自由であり、嬉しい。
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まず特筆すべきはこのポットで出てくるジャスミン茶である。
コンビニ等で売ってるお茶とは別格の美味しさである。正直に言って今回一番の衝撃である。
香料では無い爽やかな香り、茶の旨みが凝縮しており飲み干してしまった。
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まさに動画で出てきた麻婆豆腐そのものである。
やや崩れた豆腐、ラー油の美しい赤い照り、炒められた葉ニンニクが全面に散りばめられている。
家で作る麻婆豆腐と決定的に違うのはラー油の量と質であろう。
油のまろやかさと辛味は真似出来ない。
自家製ラー油は市販品で対応は出来ない。
今度ラー油を作るか。
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口の中が辛さと痺れで荒廃しているなかにこの杏仁豆腐が潤してくれる。
滑らかとはその通りであり、濃厚な杏仁霜とクリームが口いっぱいに広がる。
麻婆豆腐を食べるのであれば、必食であろう。
ちなみにサービス料が10パーセント上乗せされる。計3080円。ご馳走様でした。