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最適化で世界がどんどん狭くなる…

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

最近、ボディビルやフィジークなどボディメイクを競う筋肉の祭典「東京プロ」という大会がありました。優勝すると世界最高峰の大会に出場できるこの大会。そこには、いつも応援していて、Youtubeで筋トレの方法を学ばせてもらったり、モチベーション上げてくれたりする推しの選手が出場することになっていたので注目していたんです。もちろん、私はその選手に憧れ、応援しているので、新しい動画がアップされるとすぐにその選手の情報が出てきます。Youtubeを開いても、私の興味に最適化され、いつもその動画が目に入ります。だから、しょっちゅう見ていて、大会前から「仕上がりは順調!」「すごい仕上がり!」という情報ばかり、コメント欄でも「今回は優勝間違いなし!」「文句なしのコンディションでこれ勝てる人はいない!」というコメントが溢れ、これは絶対に優勝してくれるに違いないと確信していたんです…。

結局、その応援していた選手は無念の惨敗…。(これは当日のコンディションや審査員の主観もあるので仕方ないのですが…)上位に選ばれた選手たちを見ると、やはり応援していた選手よりも素晴らしい筋肉の大きさ、ハリ、バランスのよさ、絞り…。

そう、私のところには勝手に最適化されて、その選手の情報しか入ってこなかった…。私は偏った情報だけを受け取って、信じたいコメントだけを読み、自分が求めたい結果だけを求めて期待していたんです…。他にもライバルたちがしのぎを削ってレベルアップしていることに目も向けずに…。

深層心理で、信じる情報を集め、ネットでは最適化されてほしい情報だけが集まる…

これは、健康に関わるような重大な情報も同じ…。

例えば、新型コロナウイルスのワクチンを打つか、打たないか…?これ、私はメリットとリスクを天秤にかけ、迷って、迷って…、結局2回打つことを決断したんです。その時に、テレビやニュース、いろいろなネットの情報、動画などいろんな情報を見て、考えて、考え抜いた先に決断をした…つもりでした。でも、今思えば、おそらく偏った情報のみを受け取っていたんです。

深層心理で、もうこの状況は打つしかないなんだろうと…。打つことを決断するための情報はないだろうかと探していた。そういう情報を求めると、その後、ネットは勝手に求めた情報を出すように最適化され、求めている情報が吸い寄せられるように集まってくる…。結局は、自分が深層心理で求めている偏った情報だけで決断してしまっていました。

自分が求めている情報だけが最適化され、他の情報が入ってこない怖さ…

これって、本当に怖いなぁと思います。自分が正しいと思う情報だけが勝手に集められ、その情報に囲まれていればそれが正しいか、そうでないかを判断することすらしなくなる…。偏った見方をしていても、気付くことすらない…。

解決方法は、「他の人のスマホを借りてみること」、そして「他の人の率直な意見を聞くチャンネルをもつこと!」

◯他の人のスマホを借りてみること
  誰かが言っていたのを聞いたことがあります。他の人のスマホはその持ち主に最適化している。そうすると、出てくる情報は全く違う…。自分が見ている情報が偏っていることに気付くことが何より大事。

◯他の人の率直な意見を聞くチャンネルをもつこと
  最近は、noteのコメント欄がとても参考になります。「自分はそんあ視点を持っていなかった…。」「当たり前だと思っていたけど、これに反対意見が来るなんて…。」そんな意見にとてもハッとさせられます。

教育についても、自分の考え、触れている情報が偏っていないか、常に確認したいですね。

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