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お前は先生に向いてない!
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
私は大学生の頃、焼き鳥屋でバイトしていました。入った時には知らなかったのですが、その地域ではちょっと有名な焼き鳥屋。その地域に住んでいた人と話した時、店の名前を言うと「ああ、あそこね。行ったことある!」と会話が弾みます。店はカウンターと小上がりがちょっとあるこじんまりとした作り。外観から昭和の香りがする、今どきのおしゃれな外観とはほど遠い雰囲気。それでも、人気があるんです。その理由は、味ももちろんですが、名物の店長にあります。一言で言うと、「津軽弁の横山やすし」!風体もそうだし、話し方も。べらんめえな話し方、すぐに頭に血がのぼる。だけど、情に厚い…。愛すべきキャラクターなんですよね。私もいろいろ事情があってかれこれ6年くらいお世話になり、とても可愛がってもらいました。
「お前は、先生に向いてない!」
これは店長の一言です。店長は店に来る本当に多種多様な人たちと関わり、時には飲みの行ったり、ゴルフをしたり…。交友関係も広い。そんないろんな人の人生を見てきた店長がそう言ったんです…。
理由は、
「お前は、自分の思いを曲げない。上辺では『はい。』って返事をするけど、納得しないと絶対に曲げない。お前みたいなタイプは、先生とか他の人と協力しながらやる仕事じゃなくて、陶芸家とか自営業とか、一人でとことんやる仕事が向いてると思うけどなぁ…。」
さすが店長。「はい!」って返事はするけど、納得できないことはスルーしているのもお見通し…。「確かになぁ…。あんまり人と協力するのは向いていないよなぁ…。」とは思いつつ、でもその時には、「先生になる!」と心を決めていたから、やっぱりその忠告もスルーしてしまったんですよね…。
自分の思いを曲げない人が、先生になると…
やっぱりなかなか上手くいかないんですよね。先生って、やっぱり学年単位で動くことが多いので、学年で協力しながら若手を育てようとしてくれるんですよね。そうすると、いろんなところからいろんなアドバイスが来る…。自分がいいなと思うやり方も、そうでないやり方も…。そうなると、私は本領発揮!納得いかないと、学年の先生のアドバイスでもスルー。そうなると、学年の先生も面白くないですよね。同期は、要領よくアドバイスを聞いてそつなくこなしているのに…。そのためにやっぱりたくさん失敗したし、遠回りしたなと思います。
だけど、今ではそれが良かったなと思っています。いろんな人からもらうアドバイスを、何も考えずにやるのではなく、1つ1つ自分で判断する。自分が納得いくかどうかを吟味して、本当に納得したものだけをやる。それで失敗したら、言い訳はできない…。自分の責任。周りに迎合することがないので、周りから可愛がられるようなタイプではありませんでしたが、自分で突き詰めてやってきました。だからこそ、今の自分がいる…。そして何より、自分が納得いくことをとにかく全力で、好き放題やっていたから楽しかったなぁ。
なんで今こんなことを考えているかというと、今の若い先生たちを見ると、ちょっとかわいそうだなぁと思うからです。今の若い先生って、まじめで、周りの先生のアドバイスをよく聞いてやっていますよね。えらいなぁと思います。だけど、その分なんか辛そうだな…と。苦しそうだなと…。なんか面白くなさそうだなと…。もっと思いきりやっていいのになと…。そんなことを思ったからです。竹原ピストルさんの歌に「よーそこの若いの」という曲がありますよね。「俺を含め 誰の言うことも聞くなよ!」。ちょっとくらい頑固に、時には聞き流すくらいでちょうどいいのかもしれないですね。