保護者目線で考える宿泊学習の準備
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
娘が宿泊学習準備を進めています。これまで、担任としては何度も宿泊学習、修学旅行に行っていますが、保護者として宿泊学習に送り出すのは初めて。娘と妻が一緒に準備をしたり、娘と私で準備を進めたりする中で、たくさん考えさせられることがありました…。
①どの書類が正解?
これ、担任は本当に気を付けないといけないですよね。これは、宿泊学習だけに限りませんが、見るプリントによって情報が違うのは、保護者としてとても困ります。
例えば、持ち物。宿泊学習説明会資料があって、その後改めて持ち物のお知らせのお手紙が出たり、しおりが出たり…。その時に、どれを見ても、微妙に書いてあるものが違う…。あっちには書いてあるのに、こっちには書いていない…。どれが正解?どの書類でも、整合性がとれていることを確認したいですね。
②イメージがわかないよ…。
例えば、入浴後の服装。私は、担任として何度も行っているので、「入浴後の活動は、グループごとの反省会くらいかな…。その後は部屋でちょっとゆったり。寝る時は寝袋でけっこう暑いし、今の時期なら半袖・短パンで十分だな!」と分かります。しかし、実際に行ったことのない保護者は、「気候に合わせて…」と一言書かれても、「そう言われても、どんな感じか分からないし…。」ってなってしまいますよね。より具体的な説明や補足が必要だと感じます。
③子どもに口頭で言われても…
意外にやりがちなのが、持ち物の補足説明を口頭で子どもに伝えること。多くの家庭では、保護者の協力を得ながら準備を進めていきますよね。先生としては、何気ない気持ちでも避けた方がよさそうです。実際、我が家では…
「先生がこう言ってたから、これにする!」
「え?そんなこと持ち物のお便りに何も書いていないよ!こっちにしときなさい!」
「だって、先生が言ってたし…。」
「だから、お手紙のどこにも書いてないから、そんなの知らないよ!」
「でも・・・。」
「あー!わかった!そんなに言うんだったら全部自分でやりなさい!」
こんなやりとりが…。
④先生自身もわかっている?
「パパは、先生で何回も行ってるからわかるでしょ!どんな服装が適しているの?どんなものを持って行った方がいいの?」
こんなことを娘に聞かれました。
「えーと…。そういえば、どうだったっけ?寝る時の服装、みんなどんな服を着ていたかな…?荷物の分け方…、どうしたらいいんだっけ?
…あれ?何回も行っているはずなのに、自分、よくわかっていない…。」
あらためて聞かれると、分からないことばかり。自分自身も前年度のお手紙を上手に使いまわしさせてもらっていて、なんとなくわかっているつもりが意外とわかっていなかった…。
保護者の立場になってわかる学校からの書類の不親切さ…
これまで担任として当たり前にやっていたことが、実は保護者への配慮不足だった…。娘の準備を見ていて、痛感させられました。
「保護者の立場からして、この表現で伝わるかな?」
そんな視点を忘れないようにすることで、保護者が気持ちよく協力できる関係を築いていきたいですね。