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勘で解答は、0点?

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

最近、こんなニュースが話題になりましたね。

この教授の「しっかり普段の講義で学んだことを使って考え、解答してほしい…」という想いは、なんとなく分かるなぁとは思います。

ただ、「勘で解答したかどうかをどう判断するのか?」「一部の分からない問題を勘で解答したからといって、それ以外のきちんと解答したものに価値はないのか?」「0点は、妥当なのか?」…などいろいろと考えなければならない問題はありますよね。

私はその中でも、
「点数が、言うことを聞かせるための人質になっていないか…?」
という点が気になりました。

小学校でも同様のことはないか…?

例えば…

「字を丁寧に書かないと0点だよ!」
漢字テストや他教科のテストで、丁寧に字を書くこと徹底するために、字が雑であれば0点にする…。

「定規で線を引かないと点数にならないよ!」
算数のテストの筆算で、他教科の線をつなぐ問題で、定規を使って丁寧に引かせることを徹底するために、できていなければ0点にする…。

これって、まさに「言うことを聞かせるために、点数を人質にとっている」状態ですよね。これ、実は私も若い頃やってしまっていたんです。もちろん、本当に0点という訳ではなく、名前をちゃんと書き直せば点数を付けるし、正解の分だけ点数はきちんと成績に反映させますが…。

「言うことを聞くこと」と「学習の定着度」は別問題…

先生が大切だと思うことを徹底する…。それ自体は悪いことではないですよね。丁寧に取り組む力を付けさせたい!きちんと考える力を付けさせたい!大切なことです。

ただ、「点数を人質にして、言うことを聞かなければ、0点にするぞ!あー!君は言うことを聞かなかったから0点だ!」となると、これまで学習したことを使ってきちんと正解したことまでないことになる…。

じゃあ、その子の「知識・技能」や「思考・判断・表現力」は0点なの?

…それはちょっと違いますよね。

他にも「〜しなかったら、〜させない!」を言っていないかな?

◯言うことをきちんと聞けないと、校外学習には連れていけないよ!
◯ルールを守れなかったら、おかわりなし!
◯宿題をやってこないと、休み時間はなし!

本来は、関係ないはずのものを人質にして、言うことを聞かせようとする…。これってやっぱりおかしいですよね。何気なくやってしまっている部分もあるように思います。気を付けたいですね。

皆さんは、今回紹介した記事について、どう思いますか?



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