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先生と保護者の利害関係は完全には一致しない…

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

この言葉は、職員室で先輩と話していて、なるほどなぁと思ったものです。

先生も、保護者も、目指す方向は一緒ですよね。
「子どもたちが安心して生活できる空間で、健やかに成長してほしい!」
だからこそ、先生と保護者で同じ方向を向いて子どもたちに関わっていくのが理想ですよね。

でも、実際にはそうはいかないのが現実…。どうして、同じ方向を向いているはずの先生と保護者の利害関係が一致しないのかを考えてみました。

先生は、集団を成立させながら個人の成長を目指す!

先生の優先順位1位は、集団。集団をしっかり機能させることが、1人1人が安心して、学習に取り組める環境を作ることになり、それが個人の成長につながっていくという考え方が主流なのではないでしょうか。だからこそ、個人のやりたいことを、集団を成立させるために我慢させることがあります。集団で生活している以上は、一人一人の願いを全て叶えることはできないですよね。

保護者は、自分の子どもが過ごしやすい、成長できるかを念頭において、集団を見ている!

保護者の優先順位1位は、自分の子どもです。自分の子どもにとって、過ごしやすい場所なのか?成長できる場所なのか?だから、学級集団を見る視点も「学級集団は、自分の子どもにとって過ごしやすい、成長できる集団なのか?」を見ている方が多いのではないでしょうか。そう考えると、先生が集団を成立させるために、個人のやりたいことや想いを抑え込むことは、子どもの過ごしやすい環境とはならないですよね。

利害関係が完全に一致しないことをまずは知ること

これがまず出発点なのかなと思います。その前提を把握した上で、「子どもたちが安心して生活できる空間で、健やかに成長してほしい!」という共通の方向性のために何ができるかを、一緒に考える。お互いに大切にしたい部分、譲れる部分を模索しながら方向性を見出していく…。そういうスタンスが大事なのかなと思いました。

先生と保護者は、立場が違うために考えの出発地点は違うけれども、敵対するのではなく、手を携えられる関係を築いていきたいな思います。

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