保護者会のアイスブレイク
次男が小学校3年生の時の担任の先生が忘れられない。
年度初めの保護者会でのことだ。
クラス替えがある学年や、他府県からの転校生が多い学校だと保護者も緊張の面持ちで参加している。私もその一人だった。
そんな緊張した参加者の堅い雰囲気を和ませてくださった。
「簡単な自己紹介をしたら、ペアになって3分ずつ交代で肩もみをしましょう」と。
最初は戸惑いつつも、肩もみが始まると一気に場が和み、そこここで話がはずんだり、笑い声さえ起き始めたりしていた。
進級した子どもを見守る保護者も日々緊張しているのだ。気持ちは一緒。肩もみが実に気持ちがいい。肩だけじゃなくて、気持ちがほぐれていくのが分かる。教室の温度が1,2度上がったような、そんな気さえした。
先生のお話も子どもに向けられるあたたかなお気持ちとご指導の方針がとても心に沁みる内容で、安心してお任せできると感じた。そのせいか、その後のPTAの係決めもとてもスムーズだった。
私がちょうど日本語教師の仕事を始めたタイミングだったので、先生の授業の流れが見られる授業参観もとても興味深かった。
とても残念だったのは、その先生が1年でほかの学校へ行かれてしまったことだった。
たった1年であっても担任を受け持っていただくことができて幸せだった。
今もまだ教職を続けていらっしゃるだろうか。そして、あのアイスブレイクもやっていらっしゃるだろうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
また、次のnoteでお会いしましょう。
♢ 追記 2024.5.6 ♢