年賀状、止めました…
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
私にとっての冬休みの最初の仕事…。それは年賀状書きでした。終業式を終え、ゆったりとした雰囲気の中、子どもたち一人一人に年賀状を書く…。その作業を18年間続けてきましたが、今年から止めました。
年賀状の変遷…
初任からしばらくは、お世話になっている先生方と子どもたち一人一人に年賀状を送っていましたね。しかも、届け人の住所は、自宅で!そのおかげで、卒業生の中にはいまだに年賀状を送ってくれる子がいます。卒業生が夢に向かって頑張っている様子を教えてくれるって、とても嬉しいですよね。「雄剛先生のような先生を目指して頑張っています!」という年賀状を見た時、感動したなぁ。(でも、その何年か後に「いろいろ迷った結果、今は一級建築士を目指しています!」という年賀状がくるのですが…。でも、何よりそうやって頑張っているのはとにかく嬉しいものです。)
その後、まず先生同士で出すのを止めました。校長先生の鶴の一声。「校内で出し合うのは一斉に止めましょう!」と音頭をとってくれたので、すんなり止めることができましたね。
次に、子どもたちに送る年賀状には、自宅の住所を書かなくなりましたね。届人の住所は、学校。時代の変化はすごいものです。この頃は、GoogleマップやGoogleアースが急速に広まっていって、自宅の住所を書いてしまったら、すぐに家を特定されてしまう時代になっていました。個人情報についての意識も高くなり、先生自身も個人情報を晒さなくなりました。この辺りから、どんどん子どもたちから年賀状が戻って来なくなっていきました…。
そして、ついに年賀状を止める…
ここ数年は、年賀状を出したところで、戻ってくるのは数通…。決して、戻してくれることを求めているわけではないのですが、やっぱり寂しいですよね。それに、どんどん年賀状を用意する費用もバカにならなくなってきています。1クラス分出すと、1万円弱くらい平気でかかるようになってきました。個人としても、親しい人とのやりとりは、徐々に年賀状からSNSなどに移行していることもあり、今年ついに仕事関係では先生、そして子どもたちに年賀状を送ることを完全に止めました…。
つながりが弱くなっていく…
別に、年賀状をやりとりするからつながりが強い…という訳ではないのですが、担任した子どもたち、特に卒業して会う機会がない子たちとのつながりは年賀状くらい。その年賀状もなくなると、どこでどうしているものやら。そういうつながりがなくなるのは、ちょっとさみしいですね。
でも、今という時代が、そういうつながりや文化よりも、効率や個人の幸せを追求する時代に移り変わっていっている…ということなんでしょうね。
年賀状がなくなって、ちょっとあいた時間…。だけど、ちょっと寂しい気持ちになってしまいました。皆さんは、年賀状、どうしていますか?