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「懇談会で、保護者からいろいろ意見を言われたらどうしたらいいですか…?」

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

先日、懇談会がありました。学年での、事前打ち合わせで、若い先生から出てきた一言…。

「懇談会で、保護者からいろいろな意見を言われたらどうしたらいいですか?」

懇談会の人数が少ないことが悩み…そんな私の最近の懇談内容

最近、大きく変えたのは、保護者からの一言を、以前までは最後に設定していましたが、最初に設定したこと。

最初に設定することの良さは、ある程度保護者の想いや願い、困りを聞いた上で、その後の学校生活の話ができるので、それと関連付けながら話せるという点。

これは大きいですよね。これまでは、学校生活について、担任の立場から見た育ちや課題を、担任から一方通行で話していました。それを終えた上で最後に保護者からの一言。それだと、どうしても一方的になりがち。

でも、最初にすると保護者が聞きたい、知りたい、なんとかしてほしい点について、どんな取り組みをしているか、どんな想いでやっているか、見通しを踏まえて話せるので、比較的に双方向になりますよね。

この形式にしてから、懇談会の参加人数が増えました!…というか、今年たまたま低学年なので関心が高いだけかもしれませんが…。

学年統一の懇談資料を作成!若い先生の一言…

「懇談会で、保護者からいろいろな意見が出てしまったらどうすればいいんですか?」

確かに、懇談会が始まってすぐに、いろいろな意見が出てしまったら…。その中に、クラス運営に対する辛辣な意見が出てしまったら…。不安だったんでしょうね。

…でも、いろいろな意見が出たら、クラス運営に辛辣な意見が出たら、ピンチでしょうか?

以前にこんな懇談がありました。

4月の初めての懇談。その前から「先生が怖いから学校に行きたくない…。」というのが耳に入ってきていました。怒鳴ったり、大声で叱責したり…ということはしていないのですが、全く話を聞いてくれないクラスだったので、譲らないを徹底していました。

そんあ状況で迎えた懇談会。始めにこんな話をしました。
「今日は、よろしくお願いします。まず始めに皆さんから今日の授業を見ての感想や進級したお子さんの様子などをきかせていただければと思います。恐らく、『先生が怖い…』と漏らしている子もいるのではないでしょうか?せっかく直接お話しできる機会なので、もやもやした部分を率直に出してください。私もクラスが今どんな状況で、どんな想いで、実際どんな指導をしているか率直にお話しします。」

始めに口を開いたのはお父さんでした。
「うちの子は、やっぱり先生が怖いと登校を渋っている…。今日授業を見させてもらって、熱意を感じたが、低学年にとってはちょっと厳しいのかもしれない。」

「他の方はどうですか?」

話をふっていくと
「きちんと指導してくれている。ダメなものはダメと、どんどん指導してほしい。子どもも、『先生は厳しいけど、あれは言われても仕方ないことやってたもん!』って言ってます。」
そんな話をしてくれる方も…。

結局、始めのお父さんも、私の説明やいろんな保護者の方の話を聞いて
「最終的には先生にお任せします。」
と言ってくれました。

この話題、恐らく真っ向から取り上げなければモヤモヤしたまま帰る保護者がいたんだろうなと思います。そうなれば、信頼関係は築けないまま。だけど、あえて本音で話すことで、いろんな意見を出してもらうことで、一定の理解を得られたのではないかと思っています。

いろいろな意見を出してもらい、辛辣な意見も受け止めた上で、こちらの想いをしっかり伝える…。直すべきところは直す…。そういう姿勢が信頼関係を築くきっかけになるのではないでしょうか?

けっこう勇気はいりますけどね。

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