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「授業研ってどんなことに注目して見ればいいんですか?」

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

先日、授業研を終え、結果的に全然うまくはいかなかったんですが、自分としては自分の足りなかった部分や視点と向き合い、たくさんの収穫があった授業でした。

授業研でふと思い出したのが、若手の先生から質問。
「授業研って、どんなところに注目して見たらいいんですか?授業を見ても、『へー、すごいなぁ…。』とは思うけど、それ以外に特に何も思えなくて…。意見を話さなくてはいけない場面で、何を話せばいいか分からないんですよね。」

この気持ち、私もよく分かるんです。若い頃、授業を見た感想を求められる場面で、何も浮かばないことがよくあったんですよね。授業研でどんなところに注目したらよいかを考えてみました。

【視点①】自分の困り、悩みを意識する!

特に若年層で「この教科の組み立て方が分からない」「交流のさせ方がいつもうまくいかない」「学習ルールに悩んでいる」…といった日常の困りや悩みがある場合には、そこに注目して、何か一つでも取り入れられるものはないか見ていきます。

【視点②】バリエーションを学ぶ!

例えば体育だと、メインの活動につなげる準備運動で、どんな種目や動き、ゲームを、どう組むか?というのが、とても重要になってきます。これって、けっこう人それぞれいろんなネタややり方をもっていて、とても参考になるんですよね。ここに注目すると、自分のバリエーションが広がり、選択肢が増えます。

【視点③】研究主題、そして研究の視点を実現するために、どんな手立てをとっているか?

ここが、1番注目すべきところですよね。授業を作る側も、ここでどんな主張をするかが授業づくりで最も頭を悩ませることです。だからこそ、子どもたちの反応や思考の流れを見ながら、手立ての妥当性を見極めていきます。

【視点④】単元の中で、本時がどんな位置付けかを検証する!

単元を通して、意欲が持続する構成になっているのか?そして、本時が、単元のゴールへと向かう中で必要感のある1時間になっているか?素晴らしい授業って、単元のゴールに向かって自分のすべきことや課題が明確になっていて、子ども自身が動く授業ですよね。そうなるために、どんな単元構成にしているのかを見ていきます。

【視点⑤】あえて「いいところ」と「課題」を挙げる!

『あえて』考えていきます。もし授業検討会で意見を求められたら、何を話そうか…と考えながら見ていくと、自分自身が課題意識をもってみることができます。

【視点⑥】自分の実践と比較する!

自分自身の実践と比較することで、新しい視点が生まれます。【視点①】とも関連しますが、うまくいかなかった経験、逆にうまくいった経験と比較しながら見ることで、見ている授業の良さと課題が見えてきます。

いかがだったでしょうか?私は、こんなことを意識しながら授業研に参加するようにしています。皆さんは、授業研についてどんなところに注目して見ますか?授業検討会で、どんなことを意識して発言しますか?ぜひご意見を聞かせて頂けたら嬉しいです。


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