他人の目に立派に見えるように振る舞う大人…
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
先日、学校の図書館でゆっくり本を見る機会があったんです。学校の図書館って地域の方にも開放していますよね。だから、大人向けの本も少ないながら置いてあります。「どんな本があるのかな?」といろいろ眺めていると、意外に面白そうな本が…。今回は、そんな中から有名だけど読んだことがなかった『君たちはどう生きるか』を選んで読んでみました。
他人の目に立派に見えるように振る舞う大人…
この表現、私としてはなんかすごく突き刺さったんです。
・自分は、他人の目に立派に見えるように、見えるようにと振る舞ってはいないだろうか?
・耳障りのいいことだけ言って、何も行動しない人になっていないか?
・立派なことは言うくせに、中身が伴っていない人になっていないだろうか?
・外見ばかりを気にして、中身のない人になっていないだろうか?
・自分が心を動かされたことを、自分の言葉で語れているだろうか?
先生としては、ある程度経験も積んで、ごまかしも効くようになりました。楽をしようと思えば、いくらでも手を抜くことができる…。そんな手抜きでそれっぽく見せかけることもできなくはない…。でも、それって見る人が見ればすぐ分かりますよね。それに、何よりも自分が自分を軽蔑してしまう…。そんな自分になっていないか、常に自分に問いかけたいですよね。
自分自身が心から感じたことや、しみじみと心動かされたことを大切に
肩書ってありますよね。校長先生、教頭先生、研究団体で重職を務める先生、本を出している先生、周りから一目置かれた先生…。
私は、いつも自分の感覚を信じるようにしています。どんなに肩書が素晴らしい先生や実績のある先生でも、心動かされる実践や方法でなければ、自分に取り入れることはしません。トレンドとして、積極的に取り入れられているものでも、古いやり方の方が効果があるなら、そちらを選択する。
逆に、肩書はなくても、自分より若い先生でも、いいものはいい。周りの評判はイマイチでも、いいものはいい。そういう先生の実践や行動は積極的に取り入れるし、さらに自分でやってみてしっくり来なければ自分に合うようにアレンジする。
見た目だけがいい偽物ではなく、自分自身のこだわりが詰まったオリジナルに!たとえそれが周りからイマイチ評価されなかったとしても、自分自身が胸を張れる自分でいたい…。そんなことを思わせてくれる本でした。