ピアノ練習、ちゃんとやった、やってない論争!
小学校の先生で、2児の父、雄剛です。
仕事が終わり、家に帰ると何やら不穏な空気が…。どうしたのかなぁと聞いていると、何やら妻が娘を叱っています。
「あんたピアノの練習、ちゃんとやんなさいよ。」
「いや、いつもやってるよ…。」
「やってるよじゃないでしょ?風呂入る前の10分くらいちょっと弾いておしまい…。本当にそれで練習になってるの?」
「え?とりあえず全部弾けてるし…。」
「とりあえず弾けてるっていうけど、いつも同じところでミスしてるけど!それで弾けてるっていう言うの?」
どうやら、娘が練習をちゃんとしていないことを叱っているみたいです。妻は、自分もピアノをやっていたので、すごくシビアな目で見ています。発表会も近いし…。私は全く弾けないので、娘のことを単純にすごいなと思っています。
「あっ!いいとこに帰ってきた!ちょっとパパからも言ってもらおう!」
あー!来てしまった…。この一番きついキラーパス…。ここで「いいんじゃない」なんて呑気なことも言えないし…。
そこで、娘に聞いてみたんです。
「今、何を練習しなくちゃいけないの?」
「発表会の曲がこれとこれで…。あと、レッスンのときに練習していかないといけないのがこれ。」
「じゃあ、3曲練習するんだね。」
「じゃあ、その3曲を何回くらいずつ練習したらいい?」
「2回ずつくらいかな?」
ここで厳しい言葉が飛んできます。
「あんた、2回ずつ弾いたくらいでいいわけないでしょ!」
そこで、質問を変えてみました。
「いつまでに、どれくらい弾けるようにならないといけないの?」
「9月の発表会のやつは、もう完璧に弾けないといけないの…。」
「完璧ってどうなったら完璧?」
「一度も間違えないで引き切れるようになったら完璧かな。」
「今どれくらい?」
「今は、ほぼ弾けるんだけど、いつも間違うところが何個かあるからそこが弾ければ完璧!」
「じゃあ、その練習をしたほうがよさそうだね。1日何回くらいやれば、間に合う?」
「そこだけ毎日10回弾こうかな?」
「それだけやれば大丈夫そう?」
「あとは、全体を通して2回くらい弾けばいいかも。」
「じゃあ、その曲はそれでオッケーだね。あとは?」
そんなやりとりをして、結局は、夕食後に30分毎日確保して、練習することになりました。
子どもが自分の目指すゴールとその過程で今どの段階かを把握できているか…?
今回の件、どこが問題かは明確ですよね。子どもが自分の目指すゴールとその過程で今どの段階にいるのかを把握できていなかったんです。何を目指し、何を練習すればいいかがわかっていない…。だから
「何回弾いたからおしまい…」
「だいたい弾けてるからいいよね…」
「今日は忙しかったから、まあいっか…。」
親、先生の役目は、ゴールと現状を整理してあげること!
これに尽きる気がします。子どもに足りない視点を整理してあげることで、やることを明確にして、ゴールへの見通しがもてるようにする。やる気を刺激する。大人にできることはここまで。結局、そこからあとは子ども次第になってしまうんですけどね…。
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