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作ったからこそ、わかることがある!

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

今年の冬休みは、例年になく子どもたちと一緒にいる時間をゆったり取って、いろんなことに挑戦しました。その1つがお菓子作りです。

アメリカンクッキー作りに挑戦!

今回は、簡単で、だけどザクザクおいしいアメリカンクッキー作りに挑戦しました。作り方は本当に簡単。

バター、砂糖、薄力粉、重曹、牛乳、バニラエッセンス、チョコチップを混ぜて、焼くだけ!生地を寝かせたり、特別に成形したりする必要もなし!

ふむふむ…。

クッキー10枚分を作るには、薄力粉が100g。牛乳は大さじ1/2。バニラエッセンス2振り…。

そしてバターが50g…。なるほど…。50gというと、これくらいか…。

えーっ!
クッキー10枚焼くだけで、バターをこんなにつかうの!50gって、バターの固まりじゃん…。

それから、砂糖が30gと…。
「今から砂糖30gを計るから、はかりで30gになったら教えてね!
 このくらいかな?」
「え?全然足りないよ。」
「このくらい?」
「いや、まだまだ!」
「じゃあ、これくらい?けっこう入れたよ!」
「まだまだだって!もっと!もっと!もっっっと!はい、これでやっと30g!」
「え・・・・。砂糖の山じゃん…。」

完成後…

ざくざくのアメリカンクッキーが完成!
「おいしいね!」
「でもさぁ、売り物のクッキーってもっと甘いよね。…ということは、もっともっと砂糖を入れてるんだろうね!」
「今度はさぁ、しっとりクッキーを作ってみようよ!おいしいしっとりクッキーってバターの香りと味がしっかりして本当においしいよね。今日よりもっとバターを入れたらできるのかな?」

え?あんなに砂糖の山にしたのに、さらに砂糖入れるの?

え?あんなにバターの塊を入れたのに、まだバターを追加するの?

普段何気なく食べているクッキー、ケーキ、アイス…。どれだけの砂糖とバターを摂取しているのか…。恐ろしすぎる…。

やってみて初めて分かることがある!

今回、自分でお菓子作りをしてみて、初めて普段食べているものに砂糖とバターがどれだけ使われているのかを知りました。これを知ったら、何気なく食べているお菓子たちとの向き合い方も変わってきますよね…。

「ボディメイクを目指してごはんを一生懸命我慢しました!どうしても空腹に負けそうだから、ちょっとだけお菓子を食べてごまかしながら頑張ったのに…。なんで思うように痩せないんだろう?」
当然ですよね。砂糖とバターの塊を食べているようなものだから…。それなら、お菓子を我慢してしっかりご飯を食べた方がいい…。

やっぱり体験って大事!

学校でも、やっぱり体験って大事ですよね。

例えば、奈良の大仏の大きさ。
「高さ約15mの大仏」。教科書を読んだだけの子は、「へー。」で終わりですよね。でも、実際にグラウンドに高さ約15m、顔の幅約3m、手の大きさ約2.5mのイメージを書いてみると、子どもたちはびっくりしますよね。「なんで聖武天皇はこんなに大きな大仏を作ったのだろうか?」を考えさせるならば、教科書を読んで終わりの子と、グラウンドで大きさを体感した子では考える本気度が大きく変わってきます。

例えば、生活科や総合的な学習の時間。
最近では、一人一台端末になって、調べ学習が以前より容易になりましたよね。でも、子どもたちは必要な情報をなんとなく見つけて、なんとなくわかったつもりになって、なんとなく発表して、それでおしまい…。そんな学習になりがち…。でも、やっぱり体験が大事!体験してみて、大変さや凄さがわかるからこそ、「どうしたらいいんだろう?」「もっと知りたい!」が生まれてくる。調べてみたことを実際にやってみるからこそ、「そんな簡単なことではないんだ!」「もっと自分にできることを考えないと!」とさらに本気度が増したり、さらに新たな課題が生まれたりする。

実際にやってみるからこそ、わかることがある!体験を大切にしていきたいですね!


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