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立派すぎない方がいい
小学校の先生で、2児のの父、雄剛です。
最近、『名言のクスリ箱(大山くまお)』という本を読んでいます。「仕事」「人間関係」「お金」など場面ごとに分けられ、それぞれに響く言葉が紹介されているんです。
立派すぎないほうがいい
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派過ぎないほうがいい
立派過ぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
──吉野 弘
これは、「パートナーとの結婚を考えているとき」というパートに載っている名言です。
自分の結婚生活を振り返ると、まさにその通りだなと思いました。私は結婚10年ちょっと。お互いに完璧ではない二人だから、得意なこともあれば、苦手なことも…。育ってきた環境も、考え方も違うから、全てが完全にぴったり合うということはないですよね。
そんな二人の生活だから、0か100の2択では割り切れないことばかり。夫はこうあるべき!妻はこうあるべき!父親はこうあるべき!母親はこうあるべき!家事はこうあるべき!常に正しくあるべき!
こんなふうに、立派な姿ばかりを相手に要求して、求めることばかりをしていたら…。そんなもの、続くわけがないですよね。立派じゃなくていい。夫だろうが、妻だろうが、どちらかが苦手なことは得意な人がやればいいし、そもそもできる範囲でやればいい。その夫婦らしく、マイルールを作って、お互いが居心地いい空間を作ればいい。
これって、学級経営も同じなのでは?
まだまだ成長過程で未熟な面がある子どもたち。そして、先生だって完璧ではないですよね。そんな人たちで作る大家族。
ここで、子どもたちに
・立派な姿ばかりを求めたら…
・正しさばかりを求めたら…
・素晴らしい子ども像を求めたら…
・苦手なことでもできるようになることを強いたら…
これは苦しいですね。長続きせず、リタイアする人が出てしまいそうです…。
お互いのできないことも認めながら、苦手なことは得意な人がやればいいし、そもそも完璧でなくてもいい。あるべき姿に縛られすぎず、そのメンバーだからこそのマイルールで心地よく、成長できるクラスを作っていけばいい。
こんなことを考えさせられました。私は、どちらかといえば、「あるべき姿」を求めてしまうんだよなぁ。何事もバランスが大事だから、そちらだけ求めないようにしないと。