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【千差万別】仕事の醍醐味

今、クリニックのオープニングスタッフとして開院準備に携わっている。
右往左往したけれど、結局前職と全く同じジャンルの仕事につくことになった。
しかし途中採用とオープニングとでは随分見える景色が違うものだなぁと感じている。


まずは、単純に思い入れが違う。
初日に直接医師から、クリニックの方向性や医療従事者としての心構えなどを伺うことができるので、自身がチームの一員であることの自覚が早い段階から芽生える。
そして、小さな備品1つから自分たちで選び揃えていく過程も、思いが強くなる要素になっているように感じる。
途中採用は、出来上がった空間に飛び込むので、これらはオープニングならではの経験と言える。


次に、大きな違いを感じたのは、スタッフ研修にしっかり時間を割くこと。
途中採用は、簡単な業務からではあるけれどぶっつけ本番で実際の流れの中に投入される。
たとえ求人に【未経験可】となっていても・・・
容赦なく初日から待った無しの実践勝負となる。
その分、全てがリアルなので目の前のことが取捨選択の必要のない重要事項となる。
それと違って、オープニングのスタッフ研修は、バーチャルオンリーだ。
仮の想定を作りだし、『こういったときは、こうしましょー。』を永遠と繰り返す。
少し遠目で見ると、お遊戯会を鑑賞しているような気持ちになる。
私の職場はクリニックなので、患者さんの要望やクレームにどう対処するかの研修に大半の時間を割いている。
もしも・・・を作りだし、答えのない問いに応え続けるのだ。
今回の研修では、遠方からわざわざ接遇専門のコンサルタントをお呼びし、実際にあった事例をもとにどういった対応が正解なのか。。を教えていただいた。


しかし・・・
私には、他人が出した答えを鵜呑みにする素直さは無い。
『こうしたほうが良い』『ああしたほうが良い』が全く耳に入ってこない。
周りのスタッフが素直にメモを取っている姿を見て違和感だけが増してしまう。
事前に、相手に不快を与えないよう対応の引き出しを沢山持っておくことは大切なのだろう。
けれど私が、今まで仕事をしてきて、『この人凄いな』と尊敬できたり、一緒に仕事をして『楽しいな』と感じた人は、相手の快・不快の心を読むことに長けた人というより、自分が何をすべきかに撤している人だった。


どちらか一方だけが必要なのではなく、程度が重要なのだろうけれど。。。
バーチャルな場で、【最悪なケース】ばかりを想定しフィードバックをうけていると、日に日に不安な顔をしたスタッフが1人、2人と増えていくことになんだかもったいなさを感じる。
私は、この仕事が好きで前職と同じジャンルの職種に転職した。
けれど研修の帰り道はいつも決まって
『あれ?もっと面白い仕事のはずなのに???』と感じる。


リスクヘッジも大事だけれど、リスクテイクで【面白い・楽しい】というリターンを得ることもあるのではないだろうか…
なんて考えている。



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