道産魂

ド田舎出身の都会に疲れた見習いコンサルタント。一抜けしたくともなかなかそうも上手くいかないことを、捻くれ目線で社会のせいにして、あまり考えをまとめずに発散させつつ、お酒・健康・スポーツなどなど関係ないことも強引に絡めて書いていきたいと思います。

道産魂

ド田舎出身の都会に疲れた見習いコンサルタント。一抜けしたくともなかなかそうも上手くいかないことを、捻くれ目線で社会のせいにして、あまり考えをまとめずに発散させつつ、お酒・健康・スポーツなどなど関係ないことも強引に絡めて書いていきたいと思います。

最近の記事

5.Shallマインドのススメ⑴グレーを見極めること

目次 Mustマインドからの脱脚-前書き 前回記事 Mustに反発する「若者」の背景  ⑶「脱・Mustモデル」への気づき 前回は、改めてMustに関わる問題点を整理し、その解としてShallマインドを位置付けた 再掲になるが、図で整理するとShallは、外的動機であるMustを内的動機として処理するための志向である。 ここで一つ疑問が起きる。 「内的動機に従うことが大事なのであれば、Wantにこそ従うべきなのではないか」と。 この点こそが、もっとも言いたいことであ

    • Mustに反発する「若者」の背景  ⑶「脱・Mustモデル」への気づき

      目次 Mustマインドからの脱脚-前書き 前回記事 Mustに反発する「若者」の背景  ⑵Mustの形骸化 前回はいかにMustが形骸化してきてかについてについて述べ、それが若者にとっての問題となっていることを述べた。 今回は、前回の結論に対して想定される 「そんなことは、昔から誰もが思ってきたことじゃないか?なぜ今それが問題になっていると言えるのか?」 という問いに対して答えていきたい。 気づきを得る機会の増加結論から言うと、これまで述べてきたような状況の中で、若い

      • Mustに反発する「若者」の背景  ⑵Mustの形骸化

        目次 Mustマインドからの脱脚-前書き 前回記事 Mustに反発する「若者」の背景  ⑴Wantの多様性 前回はWantの変化(=多様化)について述べた。 Mustの量的な変化については、以前の記事でも簡単には述べている。 Mustマインドとは ⑴現代社会とMustマインド https://note.com/bppmnm172/n/n62097ea687d0 ここでは、「若者の目線で見た質的な変化」について、もう少し焦点を当てて考えてみたい。 Mustの形

        • Mustに反発する「若者」の背景  ⑴Wantの多様性

          目次 Mustマインドからの脱脚-前書き 前回記事 Shallマインドの存在 ⑵言語と歴史的な背景から考える 前回は、日本人の言語や文化的な背景から、いかにMustマインドになりやすいかを述べた。 しかし、「最近の若者は果たして本当にそうか?」と目線で見た場合(「若者」という言葉の是非は一旦置いておいて・・・)、必ずしもMustに偏重しているわけではないようにも思える。 Mustマインドが醸成されてしまう背景の一つとして、WantとMustが一致しなくなってきているこ

          Shallマインドの存在 ⑵言語と歴史的な背景から考える

          目次 Mustマインドからの脱脚-前書き 前回記事 Shallマインドの存在 ⑴Must・Want+Shallの構造 ここで、少し本題からは逸れるが、「なぜMustマインドに陥ってしまうのか」という要因について、「特に日本人はそうなりやすい」という仮説をもとに考えてみたい。 言語的・文化的な背景これまでの内容で、あえて「Must、Want、Shall」と英語で言い分けているのは、別に横文字を使いたいからではなく、日本語ではその概念にずばり相当する言葉がないからである。

          Shallマインドの存在 ⑵言語と歴史的な背景から考える

          Shallマインドの存在 ⑴Must・Want+Shallの構造

          目次 Mustマインドからの脱脚-前書き 前回記事 Mustマインドとは ⑷Mustマインドとモラルハザード 前回、「Mustがあってもなくても良くないのなら、どうしたらよいのか」という問で終えたが、今回はそれに答えていきたい。 本シリーズの最も核心の部分である。 結論から言うと、MustでもWantでもなく、「Shallに従う」ということになる。 勘の良い方は目次を読んだだけで 「ああ、MustでもWantでなくて自分の判断基準を持ちましょうってことね。はいはい

          Shallマインドの存在 ⑴Must・Want+Shallの構造

          Mustマインドとは ⑷Mustマインドとモラルハザード

          目次 Mustマインドからの脱脚-前書き 前回記事 Mustマインドとは ⑶Mustマインドとやらされ感 前回ではMustマインドとやる気の関係性について言及した。 ただ、やる気の問題はあくまでも自分自身の問題であり、パフォーマンスが落ちて納品物のクオリティが下がって自社やお客さんに迷惑をかけることはあったとしても、それが法律に触れるということはない。 しかしながら、実際にこのMsutマインドが、今の日本でも数々の問題を起こす要因となっているのではないだろうか。

          Mustマインドとは ⑷Mustマインドとモラルハザード

          Mustマインドとは ⑶Mustマインドとやらされ感

          目次 Mustマインドからの脱脚-前書き 前回記事 Mustマインドとは ⑵Mustマインドの悪影響 前回は自ら設置したハードルでMustマインドによって自己肯定感が下がっていくことについて書いた。 「自分で設置したハードルなら、自分で取っ払えばいい」という反論があると思う。 今回はそこの難しさについて述べていきたい。 ハードルを設置するのは誰かまず、Mustマインドの状態だと自らハードルを設置しまくってしまう、というのが前回までの話だった。 ただ、自分の目の前の

          Mustマインドとは ⑶Mustマインドとやらされ感

          Mustマインドとは ⑵Mustマインドの悪影響

          目次 Mustマインドからの脱脚-前書き 前回記事 Mustマインドとは ⑴現代社会とMustマインド Mustマインドとやる気の関係自分は「予定が空く」のが嫌いな方で、休日も空いていればどんどん遊びの約束などを入れるか、「しっかり目に読書をする」「バッティングセンターに行く」というように、とにかく何か入れてしまう方である。 しかしながら、いざ直前になると「面倒くさい」と思ってしまうのである、やりたいから予定に入れたはずなのに。 遊びの約束も自分で言い出すことが多くな

          Mustマインドとは ⑵Mustマインドの悪影響

          Mustマインドとは ⑴現代社会とMustマインド

          目次 Mustマインドからの脱脚-前書き 前回記事 Mustマインドと自己肯定感 ⑷なぜ、自分は自己肯定感が低くなったのか MustマインドとはMustマインドが醸成される過程について考える前に、まず、人が何か行動を起こすときの「動機」について整理しておきたい。 人が行動を実際に起こすための動機には、大きく分けて2つの軸があると考えられる。 Want:自分が「OOしたい」という「内発的動機」 Must:第三者によって「OOしなければならない」と規定される「外発的動機」

          Mustマインドとは ⑴現代社会とMustマインド

          Mustマインドと自己肯定感 ⑷なぜ、自分は自己肯定感が低くなったのか

          目次 Mustマインドからの脱脚-前書き 前回記事 Mustマインドと自己肯定感  ⑶自己肯定感が低いとどうなるか 年を重ねるにつれて、「~すべき」「~ねばならない」というマインドがどんどん高まってきていた、という分析になったわけだが、ではなぜそうなってしまったのか。 「~すべき」「~ねばならない」という考えてがちになってしまう心理状態を「Mustマインド」と名付け、いかに自分がMustマインドになっていったのかを考えてみたい。 以降は自分語りのようになってしまって恐

          Mustマインドと自己肯定感 ⑷なぜ、自分は自己肯定感が低くなったのか

          Mustマインドと自己肯定感 ⑶自己肯定感が低いとどうなるか

          目次 Mustマインドからの脱脚-前書き 前回記事 Mustマインドと自己肯定感 ⑵仕事がつまらない=自己肯定感が低い では、自己肯定感が低い人というのは、どのような人だろうか。 【完全版!】感動しながら自己肯定感を高める方法&厳選ワーク11 https://tensai-lab.net/self-esteem/ こちらのサイトによると、自己肯定感の低い人というのは、以下のような特徴があるという。 ①自分はダメな人間だと思ってしまう ②つい頑張りすぎてしまう ③他人

          Mustマインドと自己肯定感 ⑶自己肯定感が低いとどうなるか

          Mustマインドと自己肯定感⑵ 仕事がつまらない=自己肯定感が低い?

          前回の記事で「(当時の自分にとっては)コンサルはつまらん」と言い切ってしまったが、では「自分側には仕事をつまらなく感じてしまう要因はないのか」ということを、客観的視点も踏まえて考えていきたい。 前回記事 Mustマインドと自肯定感  ⑴Mustマインドに至った背景 コンサルの仕事がつまらない要因として「結局自分のやりたいことをやっているわけではないから」ということをあげた。 もう一つ、「仕事がつまらない」と感じる要因として、コンサルに限らずではあるが、「達成感が感じられ

          Mustマインドと自己肯定感⑵ 仕事がつまらない=自己肯定感が低い?

          Mustマインドと自肯定感 ⑴Mustマインドに至った背景

          なぜ、こんなにも仕事がつまらないのか突然だが、私は社会人になってからというもの、ほとんど仕事を「面白い」と思ったことがない。 当然、雑談が楽しいときはあるし、要所要所で「面白いなあ」と思ったことはある。 そうではなく、「これは自分にとって天職だな!」とか「仕事に行くのが楽しみで仕方ないぜ!」というように、常に前向きに仕事を捉えて、楽しんでいたことがない、という意味である。 今回、「Mustマインド」という概念を考え付くに至ったのは、「なぜこんなにも仕事がつまらないのか」

          Mustマインドと自肯定感 ⑴Mustマインドに至った背景

          Mustマインドからの脱脚-前書き

          noteを始めてから、社会の歪み的なものと、それによって自分の周りに何が起きているのか、ということを整理し、一旦どこに問題があるのかについての構造整理をしていきたい、と考えてこれまで記事を投稿してきた。 しかし、なんだか書いているうちに不平・不満を垂れ流しているだけの自分の方にこそ原因があるような気分になってきたので、今回以降しばらくは、そういった環境において、「自分側の問題点」と「それをにどう対処すべきか」ということを整理しきたい。 その中で、「Mustマインド」という

          Mustマインドからの脱脚-前書き

          「労働」への違和感

          最近仕事の関係で決まった時間に出社して、ほぼほぼ定時で帰る生活を送っている。 以前は土日も関係なく働いていて、常にタスクに追われつつ、なんとか対応しながら、プライベートも押し込んでいくような感じだった。 「こんなんやってられるか!」と思い(もちろんメインの理由はそっちではないが)、転職し、いろいろあって定時勤務をしているわけで、以前に比べて圧倒的に時間もできたし、仕事にも追われていないし、規則正しい生活にもなった。 ただ、以前と比べて仕事面でのトータルでの満足度は一気に

          「労働」への違和感