『「24の性格」診断であなたの人生を取り戻す 強みの育て方』読了だぜ
読み終わった。おもろかった。
本書はVIA研究所という性格診断、カウンセリング、コーチングといった心理学的なサポートを提供する心理学の非営利団体の実践を著したものである。
本書を翻訳されたのは『ここで差がつく!英文ライティングの技術』で有名な鈴木健士先生だ。
これを1ヶ月で訳すのかプロは。。。しかも英語講師としてもお忙しいだろうに。。。もちろんやっつけ仕事的な逐語訳じゃなくて、ちゃんと読みやすい日本語になっているので安心されたし。
本書のコンセプトは、自分の性格上のストロングポイントを把握して生かしていこうというものだ。第1章でなぜ強みに着目するのが大事か解説してある。弱さを直すのも大事だが、ポジティブな要素のほうが効率よく幸せにつなげていけるからだ。
第2章は具体的なポイントについて。これが本書の大半を占めている。
知恵、勇気、人間性、正義、節制、超越性という6つの美徳に各々3から5つ、計24個の強みが関連付けられている。それらはもちろん完全に独立しているわけではなく、相互に関連していたり相反していたりする。
第3章は具体的な実行のスケジュール。まず他人を観察してどういう強みがあるか探してみようというのは新鮮だった。
とまあこんな感じである。構成がシンプルで全体像が頭に入りやすいので、ストレスなく読みすすめることができた。
VIA研究所の性格診断は下記のサイトで無料で受けられるので早速やってみた。
簡単な質問に答えていくだけだが、数はそれなりに多い。性格を診断しようというのだから当たり前か。
ほんで私の結果はこうだった。
一位は公平さだった。まあ変なところで正義感は強いかも。
そして二位が寛容さというのが面白い。正義感が強いところもあるけど、まあまあ簡単に許してしまうんだよね。それは他人にたいする期待値が低いことの裏返しでもあるので愛情とかチームワークとかリーダーシップが下位になっている。
三位は向学心で、これが一位かと思ったがそうじゃなかった。Love of Learningっていい言葉だな。
四位は希望、、、絶望を撒き散らすような記事をたまに書いてるけど、自分自身については楽観的で、これからも色々なことを実現していけるとは思っている。ごめんね。
五位の謙虚さはまあ妥当かな。私ほど慎み深く、奥ゆかしい人間はいないからな。
ではまず一位の公平さを第2章にもどって見てみると、公平さには2種類あって「正義の観点」と「思いやりの観点」らしい。前者はともかく思いやりはあんまりないかも。
そして公平さが大切な理由、強化する方法、公平さを発揮できる行動がけっこう細かく書いてある。そして大事なのは公平さの出し過ぎに注意するよう促していることだ。正しさについての考え方は人によって違うし押し付けがましくなってはいけないのだ。それに社会の不正に憤るあまり自分自身を公平に扱えなくなっては元も子もない。
また、特定のグループに対する不正に夢中になってしまったり、大きなグループの目標に身を委ねてしまったりする人もいます。自分自身を公平に扱えているかどうか確認して、人の利益のために自分の資源を使い切ってしまうことがないようにしましょう。
そういう人、Socail Mediaにけっこういるよね、、自戒を込めてということで。。
こうやって随所でバランスをとることを強調しているのが本書の良いところ。そして適正に使えたら、公正さはグループ内での衝突をうまく調停するのに有用だなあとわかるわけである。
第2章はこんな感じで24の強みについて詳述してある。ここはさらっと読んで、先に性格診断をやった後でじっくり読むのが効率が良いんじゃないかと思った次第である。