マーティ・レイニー『内向型を強みにする』読んだ
最近ちょっと意識高い本を読みすぎかもしれない。
しかし内向的な人間としてはこんなタイトルを無視し続けるのは不可能だったのだ。
人間の75%は外向型らしい。もちろんそこにはグラデーションがあり、また外向型でも内向的な側面も持っているし、逆もまたある。これを踏まえた上で内向型の強み、弱点、いかに克服するかといったことが記されている。
両者の特徴を端的に捉えている表現は、外向型は外界からエネルギーを九州市、内向型は内からエネルギーを作り出すというものだ。内向型にとっては外界の刺激はほどほどにしておかないと疲れてしまうし、内省の時間がないと疲労を回復できない。沈思黙考のときを妨害されるとひどくストレスを感じてしまう。
さりとて内向的な人間は引っ込み思案だとか、どっちつかずだとかネガティブに見られがちなのであり、それをどうにかしないと幸せにはなれない。外向型のほうが社交的で仲間を増やしやすく、同じことをしていても成果が見えやすいために、高く評価される傾向にある。
内向型にも良いところはあるのだから世間の人々には認めてほしいし、また彼ら自身も認められるよう努力すべきだ。
というわけで色々とノウハウが書いてあった。今すぐできそうなことは会話のネタをあらかじめ仕込んでおくとかかな。それは大した話題でなくてもいい。内向的な人々は、自分の話すことが大したことでなかったら相手の気分を害するのではないかとウジウジ考えてしまう傾向がある。
外向型の人々はそんなことを気にしないで会話する。会話とか対話というよりも、音ゲー的に反応しているというべきかもしれない。サピエンスがいかに知能の高い生物であっても、コミュニケーションの9割くらいはnon-verbalであるといわれている。だから話の内容が大層なものである必要はないのだ。
ちなみに一番驚いたのはジュリア・ロバーツなどひと目に晒される仕事をしている人でも内向型がけっこういるってこと。他にもキャンディス・バーゲン、ミシェル・ファイファーなどハリウッドの大スターが。。。あるいはエイブラハム・リンカーンとか。いやいやリンカーンなんて内向型を通り越して重度のうつ病ではないか。
そういやこの本には、意外と重度の人見知りこそいけしゃあしゃあと人前に出て表現したりするものだって書いてあったな。
内向的な人間であっても人前に出ることは可能だし、自分の疲労・回復のサイクルを知っていればそれじゃ快適な経験にもなりうるとわかって良かったっす。