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加速主義

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2022年6月の記事一覧

モーリス・パンゲ『自死の日本史』

モーリス・パンゲ『自死の日本史』

久しぶりに自決の話題いってみようか。

 日仏学院院長も務めたモーリス・パンゲ氏の力作である。出版はジャパン・アズ・ナンバーワンな1980年代である。

本書は須原一秀氏が紹介していたことで知った。

冒頭は、シーザーに抗議して自決した小カトーの話題から始まる。ローマ時代はまだ自死に寛容であったが、キリスト教が支配的になって以降は徹底的に不寛容になっていくのであった。

著者はフランス人なのでデュ

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主体とは行為や要因の中にあるのではない

主体とは行為や要因の中にあるのではない

先日のこの記事に関して、萩野昇先生から示唆に富むご指摘をいただいた。

たしかに、なんらかの行動があったのちに理由が後から付け足されることは多いのに、現代は理由があって行動がなされるはずだという信念が強すぎると感じる。

現実には、過去の蓄積たるしがらみによって選択の余地などないことがほとんどだ。あるいはお気持ちで行動してしまうこともあろうが、お気持ちだって過去の経験の蓄積から湧いてくるものだ。

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