#785 広報論36|採用広報 虎の巻 ~採用広報とは何か?~
本日はテーマ的に採用論かなとも思いつつ、採用の広報なので広報論でいいやという事でこの場で「採用広報」についての私なりの極意を紹介しましょう。
採用広報とは何か?
まず「採用広報とは何か?」の定義を明確化したいところですが、ChatGPTさんに聞いてみると、下記のように答えてくれました。
完璧な答えが出てしまいました笑
そんな感じで採用広報とは、求職者に「うわー、この会社めっちゃいい!この会社で働きてー!」と思ってもらう事であり、そのための「採用ブランディング」の事ですね。
最近僕は採用ブランディングについて色々な人に話すことが多いんですけど、今どの業界も人手不足で、「自社サービスのシェア率・成長率」とか「年収レンジ」とかで差別化をするのが主流なのですが、この辺ってそこまで圧倒的に突き抜ける事ってできないんです。
ただ、採用ブランディングは、圧倒的に突き抜けることができるんです。
分かりやすい例を紹介しますと・・・
A社|年商100億で、月給30万保証で、採用ブランディングゼロ
B社|年商50億で、月収35万保証で、採用ブランディングゼロ
C社|年商25億で、月収25万保証で、採用ブランディングてんこ盛り
このような3社のケースがあったとしても、採用ブランディングをしっかりしていれば、競合に負けず、応募を一番集めることができるのがC社だったりする、そんなミラクルを生むことができるんです。
故に、採用広報はメチャクチャ大事という事を覚えておいてください。
採用広報で何をするべきか?
採用広報(採用ブランディング)が大事なのは分かったけど、「具体的に何をすればいいのか?」というWhatの話になってしまいがちですが、その前にWhyとHowを考える必要があります。手段は最後で良いんですね。
まず、Whyの部分、「なぜ採用が必要なのか?」の部分を掘り下げて考える必要があります・・・というか、ほとんどの企業は無意識にできていたりするんですが、しっかりと言語化して共通理解することが必要なんですね。
このようなパターンのいずれかになると思うんですね。
なぜ採用が必要なのか?
→ 事業拡大に向けて生産性をあげるため、人員が必要だからなぜ採用が必要なのか?
→ 一人一人の負担が重く、このままだと事業が成立しないからなぜ採用が必要なのか?
→ 部署のエースが辞めてしまったから、穴埋めのため
そんな感じでWhyを明文化して、次はHowを考えるのですが、ここで難しいのは、上記のWhyの種類によって、訴求するHowの内容が変わってくるんですよね。
更にもっと言うと、同じ1のパターンだったとしても「設立年数」「従業員数」「売上規模」「業種」などでも変わってくるので、その辺が難しかったりするんですが・・・当たり前と言えば当たり前です。
全部例を挙げるのはしんどいので、上記1のケースのみに絞りますが、
「事業拡大に向けて生産性がをあげるため、人員が必要」という課題があり、採用ブランディングを向上したい会社であれば、まずアピールしなければならないのは「事業拡大」という点ですよね。
今事業が伸びているのか、これから伸びるのかは置いておいて、「とにかく人的リソースの拡充が急務!」というのであれば、そのストーリーを伝えるべきなんです。
僕なら、下記のようなプロモーションを考えると思いますね。
その事業がどれだけイケてるかや、今後の展望を社長が語る
→ この社長言ってること共感できる!働きたい!その事業がどれだけの成果があるか、定量的に語る
→ この事業はやり甲斐感じる!働きたい!その事業を作る社員がどれだけイケてるかを紹介する
→ この人たちの働き方憧れる!一緒に働きたい!その事業を作る会社の雰囲気を見える化する
→ この会社良さそう!働きたい!
そして、このHow(どのように)を伝えるアウトプットを重ねて、人員を獲得できて、Whyである「事業拡大~」が実現できたその先に、この企業が掲げるMVVを叶えられるようになっている事がベストですね。
採用広報で具体的に何をどうすれば良いか?
上記でWhyとHowは伝えられたと思っているので、次はWhatですね。
これはもう、何でしょうね?実は何でも良かったりするんです。
SNSを使うなら、YouTubeでもInstagramでもTIkTokでもXでも良いでしょう。
アウトプットするのは自社ブログでも、noteでも、Wantedlyでもなんでもいいんです。
大事なのは上記で挙げた「なぜ採用が必要なのか」のWhyの部分を実践すべく、「How」に基づいたアウトプットを一貫して行うという事ですが、もう少し具体的に書いていきましょう。
1. 適切な更新頻度を!
まず大事なのはこれです。
採用広報で一番大事なことは、継続してアウトプットを出し続ける事です。
Xであれば1日1投稿、noteなどであれば週1~月1更新とかでしょうか?
更新が止まってしまう、滞ってしまうは外からの見た目も良くないですし、ファンを作れないので、適切な更新頻度を意識しましょう。
2. ライターの「顔」を出す!
情報を発信しているのかが「誰」なのかは公開した方が良いですね。
基本的に広報は会社でも若い女性が多いと思いますが、まさに会社の広告塔となり、ガンガン出ていくスタイルを推奨します。
そして欲を言えば、1人だけではなく2~3人でその発信ができればベストですね。
3. 従業員の「顔」も出す!
仕事は1人でできないので、「誰と働くか」は非常に重要です。
なので、一緒に働くメンバーが事前に分かれば、求職者もより親近感を持ってくれるので、極力従業員の顔も出していくのが良いですね。
インタビュー記事や動画などで、色々な情報を出して「共通点」を分かってもらえれば、より共感していただけますね。
4. 情報量を制御する(与えすぎに注意)
1つのアウトプットで、会社の良い所を2つも3つも言いたくなる気持ちはありますが、それをやると印象がバラけてしまうので、一球入魂スタイルが理想ですね。
故に、情報量はシンプルに、多く書きすぎるのはあまり良くないかと思います。
例えば従業員インタビューなどであれば、一貫して言いたいことは「この会社は成長できる」とか、そういうテーマを明確にした方が良いですね。
そういう抑揚が無いインタビューははっきり言って最高につまらんです笑
5.定期的に「Why」「How」に立ち返りましょう
最終的にはここに戻ってくることを意識しましょう。
そして、これはこんな感じでループしていくんですよね。
それが健全なサイクルと思うので、こうして立ち返りつつの発信がベターですね。
まとめ
そんな感じで「採用広報の虎の巻」という題にしておきながら、若干概念に寄った内容になってしまいましたが、まぁ敢えて流れのままに書いてみました。
手法は目的によって変わるので、大事なのは採用ブランディングだということを僕は言いたかった次第です。
この図が分かりやすくて良いですね。こういう事です。
以上、採用広報に関してはまだまだ自分も勉強していきたいテーマなので、次回以降も引き続き紹介していきたいと思います!以上!