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ボーヴォワール「老い」 【訪問看護開設80日目】

録り溜めて見れていなかったNHK「100分de名著」のボーヴォワール「老い」を見ました。

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とにかく衝撃です。


この時代にすでに今の日本の現状を言い当てているというか、超高齢化社会のありようを予言しているというか、、、そこに至る「老い」への目線や視座について鋭い言葉が続きます。


ぜひ全ての世代の人に見てほしい、と感じました。


訪問看護をしていて、ご高齢の利用者さんとそのご家族と接することが日常ですが、49歳の自分が、「老い」について本当に毎日、”高齢者になっていくこと”のシミュレーションをして、その息子さん・娘さん世代の皆さんと「当事者」としての会話をします。


こんなことを書きながら思い出すのは、僕は母が働きに出始めた3,4歳の頃から物心つく10歳で亡くなるまで、父方のじいちゃんに育てられたじいちゃんこでした。

そして、20歳になった時に祖父に先立たれた母方の祖母の家に1ヶ月暮らし、洒脱でお茶の先生で、人生経験豊富なばあちゃんとの暮らしを、自分が精神的に悩み自分自身を育てていくタイミングで頂いた人間なのです。

そんな自分が、降りていく生き方を始めた49歳で訪問看護事業を始めて、「老い」と向き合い、「老い」と向き合っている利用者さんとそのご家族とともに進んでいます。


そんなタイミングでのボーヴォワール^^。

痺れますねえ。刺さりますねえ。


番組ラストで、彼女は先の画像のようにシャープな言葉を残しています。

いわく、


「書くとは瞬間を救い出すこと」


「第一が自分の経験を伝達する喜び」


「次に言葉で、人や事物を永遠化させる喜び」


と。


書くことへの勇気をグッといただく言葉ですねえ^^。


そしてそして、番組最後にこの言葉がやってきます。


私は若い人びとが好きだ。私は彼らの中に我々の種[人類]が存続すること、そして人類がよりよい時代をもつことを望む。
この希望がなければ、私がそれ向かって進んでいる老いは、わたしには全く耐え難いものだと思われるであろう。


120%アグリーで共感ですねえ。訪問看護の先に、どんな事業がこの地域でできるのか、その構想の翼を広げてくれるボーヴォワールさんからのメッセージでした^^。感謝。


解説で出演されていた上野千鶴子さんからも介護保険についてわかりやすく説明されているだけでなく、「超高齢化社会はめぐみだとわたしは思っています」という強い言葉が話されていたこと、そして訪問看護師さんについて触れていただいていることも、個人的にはアツい!在宅ケア領域の皆さん、この領域に興味を持っている皆さん、必見です^^!


そして探求はつづく

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まだ元気な頃の嬉しそうな父とまだ小さい頃の(テンション低い^^:)息子たち。ボーヴォワールさんが見つけた「高齢者のコミュニティでうまくいっている事例」の条件は【・多世代であること・家族から切り離されていないこと・都市部にあること】だそうです。

家族から切り離されず高齢者がある程度自立して便利に都市に近いところで暮らし続けられる、そんな地域が日本中で成長していくと良いなあ。そんな事業構想を練っていきます^^。






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