読了記録#1 不完全な司書
こんにちは、本屋のたまごです🥚
本屋のたまごのnoteでは、管理人が読み、皆さんにおすすめをしたいと思った本を紹介していきます。
本屋のたまごは、Xでも、読了本の紹介をしてきました。今後、Xでは、140文字以内で短く伝える読書紹介を行い、noteでは、ひたすらに書くといった住み分けを考えています。
今回は読了記録#1と銘打ち、青木海青子さんの『不完全な司書』(晶文社)を紹介いたします。
Summary
奈良県東吉野村の山と川に挟まれた土地にある私設図書館にて、『ルチャ・リブロ』を運営する司書のエッセイ。
本を「窓のようだ」と表現する筆者は、生きづらさを抱えながらも、「窓」のように異世界を見せてくれる本にしがみつきながら生きてきた。
筆者は精神障害の発覚や、3.11の大震災といった出来事をきっかけに、あたらしい生き方を模索し、私設図書館の運営という形にたどり着く。
穏やかな文体ながらも、一文、一文に生きるためのエネルギーを感じることができる一冊。
Review
この一文で、本に支えられてきた人間は読まなければならない本であることがわかる。
現実で辛いことがあっても、その時読んでいる(もしくは読みかけの)本を抱えているだけで、自分が別世界にいつでも行けるような心強さを感じてきた。筆者は、こうした本の効用を「窓」と表現した。
救いを求めて本屋や図書館に通う人が読めば、本とともにあった人生を振り返る事ができるだろう。
ルチャ・リブロ様HP
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