流れゆく水の町・若桜町との出会い編 ~森見登美彦『太陽の塔』〜
こんにちは、本屋のたまごです🥚
私たちは、鳥取県八頭郡若桜町という鳥取県の山奥も山奥の自然豊かな町で蕎麦屋×本屋のブックレストランの開業を目標に活動しています。
今後、本屋のたまごの散文集では、開業地の検討を行った経緯や、そしてなぜ本屋と蕎麦屋を掛け合わせることになったのかという点について、好きな本と一緒に数回に分けて連載します。
今回は、「流れゆく水の町・若桜町~森見登美彦 『太陽の塔』〜」と銘打ち、鳥取県で、移住先に若桜町を選んだ経緯について、Nの視点からまとめていきます。
流れゆく水の町・若桜町
~森見登美彦 『太陽の塔』〜
Nは、転勤族の父のもとに生まれ、福岡から関東まで暮らしたことがあります。人生で、引越を10回以上繰り返したため、住環境が変わることへの適応力は高いという自負を持っていました。そのため、「水洗式のトイレのある部屋ならどこでもいいや」と思っていたNですが、候補地の一つであった、若桜町を訪れた際に、あるものに心を撃ち抜かれました。
そう、それは町の中を流れる水、八東川と水路です。Nは、無類の「流れゆく水好き」です。水好きと言っても、海、池、湖はダメで、上流から下流に向かって流れる水、なおかつ、できるだけ綺麗で、たっぷりと流れていなければ心にあまり響かないと来ています。
はじめて、若桜町をゆっくり散策した際に、八東川の豊かな水流と、清らかな水が作り出す空気を体いっぱいに吸いこみ、「ここに住みたい」と思いました。
森見登美彦さんの『太陽の塔』に出てくる、主人公の元恋人、水尾さんは、猫のようなひとであり、水路が好きな女性でした。水路に出会うと、覗き込む水尾さんのシーンで、水路好きのNは「分かる、その気持ち分かるよ」と深くうなずいたものです。
そして、現実に、若桜町には、水尾さんが覗き込んだら、離れられなくなるような水路が町中に張り巡らされていたのです!建物の間を流れる水路の水の勢い、水量も申し分ない。ここに住み、水路をめぐってYと散歩をする日を想像するだけで心躍ります。
まとめ
ここまで長々と水路、川愛を語ってしまいましたが、「水の町 若桜」で暮らせる日々を今か今かと待ち望んでいます。
今まで都会暮らしの経験が多かったため、あまり気が付きませんでしたが、私は、自然たっぷりな環境(田舎)のほうが心安らぐ人間だったようです。
この文章を読んでいいなと思った方はぜひ、スキとフォローをよろしくお願い致します🙋🙋