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大人も納得。わかりやすくて面白い小学生向けの科学の本。「言葉はなぜ生まれたのか」

一昨日まで半袖ですごせるくらいの暖かさだったのに、今日は寒さが身に沁みます。いい本が売れたものの、それ以外の普通の本があまり売れず、日曜日だというのに売上は停滞しました。

そして今日は気圧の変化によるものなのか読書意欲が高まりません。仕事を淡々とこなしてました。しかし、哲学書関係の棚に手を入れているときに間違って小学生向けの科学の本が差してあるのを発見しました。なんとなくですがその「言葉はなぜ生まれたのか」という本に惹かれ、閉店間際に読みました。

この本、ある意味詐欺じゃないかと思うくらいに読みやすい本でした。題名の通り「言葉はなぜ生まれたのか」が小学生でも理解できるほど優しいロジックで説明されていました。そこで今日のブログは店主が本の内容を少し転載したいと思います。

言葉を使うためには4つの条件が必要です。
①発声学習できること(言葉を真似ることができる)
②音(単語)と意味が対応していること。
③文法があること。
④社会的関係の中で使い分けられること。

①の発声学習をするためには呼吸をコントロールすることが必要なんだそうで、なんと鳥とクジラはそれができる。海に潜ったり、空を飛ぶときに呼吸を制御しなければいけないので進化したそうです。なるほど。だからオウムなどの鳥は人の言葉をマネすることが出来るのですね。

②の音と意味が対応しているのを説明するところでは、テグーというネズミの仲間が説明に登場しました。テグーは危険が迫ると「キキッ!」と鳴き、仲間同士で挨拶するときは「ピル!」と鳴くそうです。単純ですが、言葉に意味があることがわかります。ただ、残念ながらテグーは呼吸をコントロールできないので、決められた鳴き声以外は発声できないとのことでした。

③の文法の説明にはジュウシマツが登場します。ジュウシマツのオスは求愛のために複雑なオリジナルソングを作成するそうです。複雑な鳴き声を出せるということは、それだけ体力に余裕があるというアピールになる。だからメスが魅力を感じる。という理屈だそうです。

オリジナルソングを構成するのはジュウシマツが持つ8つの短い「ぴ!」とか「ぴょ!」という鳴き声で、それを組み合わせて「ぴぴょ!」という一塊の単語をつくり、それらをつなげて「ぎぴょ・ぴぴょ・ぎぎ・ぴぴょ!」のような歌をつくるそうです。ただし、ジュウシマツには文法はあれど、言葉に意味はありません。だから会話することはできません。

④の社会的関係はハダカデバネズミが持っています。地中で集団で生活するハダカデバネズミは体の大きさで上下関係が決まっており、体が小さい個体が大きな個体にたくさん挨拶をする習性があるそうです。立場が下の個体が挨拶をするなんて人間のようですね。

というわけで、言葉を使うために4つの条件を説明しましたが、結局この4つの条件を満たしているのは人間しかいない。だから人間しか話ができないそうです。「なるほどなー」と書いた自分が納得したところで、今日のブログを終わります。


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