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白狼の子たる修道女

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修道女のお姉さんが殴ったりちぎったりして殺すお話です。マガジンは公開日時順に並んでいます。完結済み。
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白狼の子たる修道女 総合目次

前日譚的な外伝【嘆きの声で歌うのか?】 前編 後編 本編 【けだものは神に祈るのか?】  …

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白狼の子たる修道女 - 《嘆きの声で歌うのか?》前編

(この作品は逆噴射小説大賞2020参加作品を改稿の上、約8000字の短編として仕上げたものです)…

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白狼の子たる修道女 - 《嘆きの声で歌うのか?》後編

【前編へ】  小鬼は周囲にくまなく目を振り分けた。それでも敵は見つからず、ふと、上を見た…

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【けだものは神に祈るのか?】 #1

 死のにおいが漂う洞窟の奥、紺色の修道服を着た女がオークに馬乗りになり、幾度も顔面を殴り…

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【けだものは神に祈るのか?】 #2

【総合目次】 ← #1  暮れ方。燃えるような色に染まった平原の道を、三人の冒険者が歩いて…

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【けだものは神に祈るのか?】 #3

【総合目次】 ← #2 「けえぇぇッ!」 「なッ」  咄嗟のことに、ドアに一番近い位置にい…

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【けだものは神に祈るのか?】 #4

【総合目次】 ← #3 「あぐっ! うあっ、ああっ! やめ、やめろぉぉ……っ!」  聞こえてくるはずのない悲鳴と打撃音に、ケネトは振り返ることを止められなかった。 「エメリッ!」 「うがううゥゥッ!」 「ッ!」  巨漢の右フック。左腕を盾にするが、衝撃に吹っ飛ばされる。ケネトは地面を二度跳ね、ごろごろと転がった。 「かはっ……! ち、くしょ……ッ」  拳を地につけ、体を持ち上げようとする。  自分のいる位置はおそらく畑の外。《癒しの祈り》の範囲外だ。極め

【けだものは神に祈るのか?】 #5

【総合目次】 ← #4 「レイチェル……さん……?」  ケネトは痛みも忘れた様子でその名を…

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幕間 1 緋色の牝鹿亭にて

【総合目次】 ← 【けだものは神に祈るのか?】 #5  時刻は夕方。すべての部屋の掃除を終…

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幕間 2 とある寒村にて

【総合目次】 ← 幕間1  村の入り口に放置された荷車に座り、つまらなそうに足を振ってい…

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幕間 3 リディアの街にて

【総合目次】 ← 幕間2  昼時の雑踏の中、トビーはくしゃくしゃに顔をしかめて立ち尽くし…

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酔夢 1 母に抱かれて目覚めた朝

【総合目次】 ← 幕間 3  私はまどろみの中にいた。横倒しになった視界いっぱいに、白い…

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【その灯りを恐れなかったのは誰か?】 #1

【総合目次】 ← 酔夢 1 「群ゆ……ゆ……」  トビーは眉間にしわを寄せてページを睨ん…

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【その灯りを恐れなかったのは誰か?】 #2

【総合目次】 ← #1  《鶫の枝亭》は冒険者ギルドに併設された酒場であり、当然ながらその日も多くの冒険者たちで賑わっていた。  広い空間をみたす音は様々だ。食器の重なる音はもちろん、冒険の成功を祝う声、祈る声。あるいは失敗を呪う声、憂う声。賭け事に興じる者たちの骰子や札がテーブルを叩く音。隻腕の吟遊詩人が奏でる竪琴なきバラッド。それらの隙間をぬうようにして、給仕たちが忙しく動きまわる。  ずっと前から繰り返されてきたであろう光景のなか、レイチェルと、緑髪の女騎士アル