No. 024 : スタンリー・キューブリック編 :「私は読書が好きです。アメリカから本を注文します～」|「読書の楽園：本と私の特別な瞬間」ALBUM Artwork

2023年9月21日 21:31

「私は読書が好きです。アメリカから本を注文します～」-Stanley Kubrick

「私は読書が好きです。アメリカから本を注文しますし、実際に書店に行って、前の知識や期待を持たずに、直感的に目を閉じて棚から本を取ります。少し読んで、その本が自分の好みではなかったら、最後まで読みません。でも、本に驚かされることが好きなんです。」-Stanley Kubrick

"I read. I order books from the States. I literally go into bookstores, close my eyes, and take things off the shelf. If I don't like the book after a bit, I don't finish it. But I like to be surprised."-Stanley Kubrick
:「私は読書が好きです。アメリカから本を注文しますし、実際に書店に行って、前の知識や期待を持たずに、直感的に目を閉じて棚から本を取ります。少し読んで、その本が自分の好みではなかったら、最後まで読みません。でも、本に驚かされることが好きなんです。」-Stanley Kubrick

※翻訳につきましては、より日本語で解り易くを心がけさせて頂きました。

Stanley Kubrick : スタンリー・キューブリック

スタンリー・キューブリック（1928年7月26日 - 1999年3月7日）は、映画監督、プロデューサー、脚本家、写真家として知られ、最も優れた映画製作者の一人と広く認識されています。彼の映画はほとんどが小説や短編物の映像化で、そのダークなユーモアと細部への徹底的なこだわり、革新的な撮影技術、充実したセットデザインにより評価されています。

キューブリックはニューヨーク市のブロンクスで育ち、若い頃から文、写真、映画に深い興味を持つようになります。高校卒業後は映画製作と監督の全側面を自己学習。1940年代後半から50年代初頭にかけてLook誌の写真家として働きながら、短編映画の製作を開始しました。そして1956年に初の主要ハリウッド映画"The Killing"を製作しました。

ハリウッドの映画産業に対する嫌悪感やアメリカの犯罪率の増加などから、キューブリックは1961年にイギリスに移住。そこでの最初の作品は、ピーターセラーズとのコラボレーション作品、"Lolita"と"Dr. Strangelove : 博士の異常な愛情または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか"でした。

完全主義者のキューブリックは、映画制作のほとんどの側面を直接管理し、その映画作りには、研究からシーンの配置、俳優やクルーとの緊密な連携まで、細心の注意が払われていました。映画製作におけるその徹底ぶりは彼の作品が多くの新境地を開き、現在では映画史に名を刻むほどの作品を生み出しました。特に「2001年宇宙の旅」は、その科学的リアリズムと革新的な特殊効果で映画史に先例のない地位を築いた作品で、キューブリックに彼唯一の個人オスカー、最優秀視覚効果賞をもたらしました。同作はその科学的リアリズムと革新的な特殊効果で知られ、映画史上に先例のない地位を築いた作品で、スティーヴン・スピルバーグは「我々の世代の"ビッグバン"」と表現しています。

しかし、キューブリックの映画の中には当初混雑した評価を受けたものも多く、特に映画「時計じかけのオレンジ」（1971年）は大量のメディア騒動を引き起こし、一時は英国での流通から引き上げられました。しかし、ほとんどの作品はオスカー、ゴールデングローブ、またはBAFTA賞にノミネートされ、評価が見直されました。映画「バリー・リンドン」（1975年）では、キューブリックはキャンドルライトでシーンを撮影するために、NASAが開発したガイスのレンズを取得しました。

また、彼のホラー映画「シャイニング」（1980年）では、安定した流れるような追跡ショットのためにステディカムを使用した最初の監督の一人となり、ベトナム戦争映画「フルメタル・ジャケット」（1987年）にとって重要な技術となりました。彼の最後の映画であるエロティックドラマ「Eyes Wide Shut」は、彼が70歳で1999年に亡くなる直前に完成しました。