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「負けない」ための「負け」

スペインサッカー、久し振りに見ました。

攻撃に関しては、強かった頃のバルサに近づいています。メッシが抜けてどうなるかと思いましたが、この感じなら期待できそう。ファティ、ペドリ、ガビ。この3人が伸びていけば数年後には再び黄金時代が来るかも。

ただディフェンスは。。。

最初の失点の仕方が?でしたし(MFブスケッツがセンターライン付近で後ろからボールを奪われ、そのままショートカウンター)、GKテア・シュテーゲンが必死にシュートを止める傍らで、DF陣があまり機能していないように映りました。

スペクタクルな攻撃サッカーは強固な守備があってこそ。かの名将・落合博満さんも言っていました。「勝てないときは負けない努力をするんだ」と。野球もサッカーも相手に点を取られなければ、少なくとも負けはないわけです(サッカーは場合によってPK戦もありますが)。

いま読んでいる↓にも「不敗を守っておいて、チャンスと見たら勝ちを目指す」という発想が繰り返し登場します。現状のバルサは勝ち星を増やせずに苦しんでいますが、まず「負けない=不用意に失点しない」ことを主眼に据えるべきなのかもしれません。

この本には「敗北の効用」についても書かれています。将棋の羽生善治さんいわく「新戦型は、実戦で負けて覚えないと身につかない」とか。五輪前の負けで精神的に引き締まり、技術も進歩し、おかげで金メダルを獲れたというレスリング・吉田沙保里選手のエピソードも紹介されています。

五輪までいかなくても大学入試、プレゼンのコンペなど人生には「絶対に負けられない戦い」が存在します。

つまり「負けられない大一番」で負けぬためにこそ、日頃の負けから学ぶわけです。失敗を恐れずにどんどん新しいことを試す。目先の結果よりも中身重視。バルサの攻撃はまさにそうでした。必ず次に活きるはず。

「不敗」を意識しつつ「負け」から学ぶ。その二段構えで将来的な「勝ち」を狙っていきます。

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