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考察「多様性」と「文化交流」

公費は出ていないらしい。でも自民党青年局・近畿ブロックの会議をおこなった後の同じ会場ですよね? 私的な空間とは呼び難い。

自民党和歌山県連青年局長・川畑哲哉県議(のちに離党)によると「会議のテーマは多様性」だったそうです。そして「テーマにかなうかどうか、和歌山とのゆかりであるか、問題提起としてインパクトがあるかどうか、いろんな面から検討して、くだんのダンサーを招いた」とのこと。

この発言を見ても、懇親会が会議の延長線上にあることは明らかです。

大学生の頃、インカレの国際交流サークルに在籍していました。文化交流のセレモニーで民族衣装を纏った海外の学生が歌い、踊るのを見たことがあります(日本の出し物はソーラン節や剣道の試合、空手の型など)。

シンガポールの連中と気が合い、多岐に渡る話をしたのを覚えています。様々な服を着ていて、いわゆるチャイナドレスみたいなワンピース(チョンサム?)に身を包んだ子もいました。

魅力を感じなかったといえば嘘になります。でもそこだけを切り取るのはフェアじゃない。同国の持つ民族の多様性(華人、マレー系、インド系など)を伝えることが彼ら彼女らのテーマだったからです。

今回のケースでいうなら、ダンサーの衣装と踊りが具体的にどんな意図を含んでいたのか? なぜ「多様性」がテーマの会にそれらが必要だったのか? そこを明確にしていただきたい。単なるスケベ目的だったのなら「多様性」を使い勝手のいい言い訳みたいに使わないでほしい。

「多様性を考える」と称して口移しでチップ。「少子化対策を学ぶ」と銘打って観光に耽り、写真をSNSへアップ。それしかしていないとは思いません。でも本気で取り組んでいるなら結果で示さないと。くだんのサークルですら報告書を作り、対外発信しています。専門誌にも載りました。

文化交流、大いにけっこう。ただし良からぬ欲を正当化する大義名分にはしないでほしいです。

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