見出し画像

「いまを生きる」と「一年でも長く」

ついに!!

この日が来るのを待っていました。

阪神タイガース・高橋遥人(はると)選手をよく知らない人は↓をどうぞ。

変化球の曲がり、すごくないですか?

たしかに故障は多い。でもそれだけのリスクを背負った腕のしなり=関節可動域の広さが神がかったボールを生み出しているのかもしれません。かつて野村克也さんの率いるヤクルトで活躍した伊藤智仁さんのように。 

私はプロレスファンなので、昨年惜しまれつつ東京ドームで引退した武藤敬司さんの姿も頭を過ぎりました。

彼は膝を壊すリスクを覚悟したうえで、若い頃からムーンサルトプレスで飛び続けました。人工関節を入れる手術を受け、医者に禁じられていたにもかかわらず使ってしまったこともあります。

最後の試合となった内藤哲也選手との一戦でも、後ろ向きでコーナーへ上がり、飛ぼうとする場面が二度ありました。あの日ドームにいたのですが、即座に「よせ!」と叫んだのを覚えています。この場の盛り上がりよりも引退後の生活の方が大事だと。でも周りのファンが「行け!」みたいな声を飛ばす心情も理解できました。

無責任かもしれないけど、やっぱり「いまを生きる」姿に燃えるのです。

もちろん高橋投手には、一年でも長く現役生活を送ってほしい。ファンとしての本心です。一方で、あの魔球みたいなスライダーで三振の山を築く姿を見たい気持ちもある。

ちなみに武藤さんは結局飛ばないことを選びました。瞬間瞬間のプロレスにすべてを捧げてきた天才が「それだけが正解じゃないよ」と示したのです。感銘を受けました。だからもし高橋投手が投球スタイルを変えたとしても、ガッカリなんてしません。むしろ応援したい。自分で考えて決めたことが、きっといちばんの正解だから。

人間の本心って矛盾だらけですね。

一軍で投げる姿を楽しみにしています。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!