愛をこめて「優しさ」を
先日、同僚が「こういうの好きですよね?」と入荷したばかりの↓を見せてくれました。
ダンバイン、イデオン、ザブングル。どれも名作です。中でも「戦闘メカ ザブングル」の世界設定はいまの日本、いや社会全体へのメッセージになっている気がします。不条理な不文律へ抗う意義や、外気に触れたら即死亡する脆弱なエリート「イノセント」と強い生命力を持つ被支配層「シビリアン」の対比など。
興味のある方はぜひ。「バンダイチャンネル」などで視聴できます。
ただ、私の本当のツボはこれらより少し後に放映された「重戦機エルガイム」と「機動戦士Zガンダム」です。ストーリーや世界観はもちろん、メカデザインやキャラクター、そして主題歌も含めて。
特に「Z」の後期OP、森口博子さんが歌う「水の星へ愛をこめて」はいままでに聴いたアニメソングの中でいちばん胸に染みました。
「エルガイム」の後期OP、·鮎川麻弥さんが歌う「風のノー・リプライ」も忘れ難い名曲です。ネットニュースで世界情勢を見ると「優しさが生きる答えならいいのにね」というフレーズが脳裏を掠めます。
どちらも先入観ゼロで耳にしたら「昭和ロボットアニメの主題歌」とは思わないはず。その普遍性に真理の息吹を感じます。
もちろん有名な「ドラゴンボールZ」の「CHA-LA HEAD-CHA-LA」みたいなシンプルに魂が燃え上がる歌も悪くない。でも戦いが紡ぎ出す要素って、そういう「勇ましさ」だけじゃないですよね。「切なさ」や「もどかしさ」「やるせなさ」、あるいは逆説的な「優しさ」とか。
ここまで書いてきて、ふとある本の存在を思い出しました。
日本から愛をこめて、なんてキザで大仰なことは言いません。言えません。ただ水の星で共に生きる答えが「優しさ」だと思える日が一日も早く来ることを祈っています。