内藤哲也に学ぶ「プロレス流マーケティング」
改めて実感しました。内藤哲也選手のプロレス頭は一級品だと。
1月21日におこなわれる新日本プロレス・横浜アリーナ大会の「シングル5番勝負」で激突する両軍。団体対抗戦の煽りで敵の興行へ乗り込み、挑発すること自体は珍しくありません。
しかしわざわざメンバー全員を引き連れて来場しながらリングに上がらず、マイクでしゃべることもしない。代わりに相手のTシャツを買い、サインをもらう。この手法は斬新に映りました。
ひと昔前なら「てめえらぶっ潰す!!」「何コラッ!!」と罵り合い、それっぽい乱闘を繰り広げて終わるところ。現代では悪い意味で「プロレス的」と評されてしまうデフォルトに甘んじず、意外な仕掛けで周囲の度肝を抜き、注目を集める。さすがです。
なんか内藤選手が他のレスラーへレクチャーしているようにも映りました。「大きい大会に向けた話題作りは、こうやってやるんだよ」「ファンもマスコミもみんな喜んでるし、ノアさんの宣伝にもなったでしょ?」「プロレスラーはリング上でいい試合をしていればいい、そんな時代はもう終わったんだよ」と。
迎え撃つ拳王選手も、真面目に敵意を剥き出しにするところが憎めない。「ちゃんとチケット買って来たのかよ?」「どこの席だ? 5席も空いてねえぞ!」には笑ってしまいました。彼がちゃんと怒っているからこそ、対抗戦に欠かせぬ緊張感が失われていないのは事実。黙々とサインを書く中嶋勝彦選手も不気味でした。
当日は例によって仕事ですが、PPVを購入したくなりました。17時開始だから、急いで帰ればシングル5番勝負には間に合うはず。
内藤選手のマーケティング能力はもっと評価されていいはず。ぜひ本にしてほしい。出たら絶対買うし、職場に平積みします!!
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