「乱立タワー」がくれた奇跡
↑は全日本プロレス・TAJIRI選手のツイート。これのおかげでちょっとした奇跡を体験しました。
私の部屋は至るところに本のタワーが乱立しています。何がどこに積まれているかは概ね把握しているつもり。ただし例外もあります。数年前、沢木耕太郎「一瞬の夏」の上巻を再読したら下巻が見つからず、もう待ちきれんと本屋で買ったら直後に発掘されたように。
今回探していたのは内藤正典「となりのイスラム」です。
また読もうと考えたキッカケは別の本。エマニュエル・トッド「シャルリとは誰か?」という新書です。
2015年1月にパリで発生した「シャルリ・エブド襲撃事件」(諷刺新聞「シャルリ・エブド」編集部をイスラム過激派テロリストが襲撃し、12人が亡くなった)及びその後に発生した「私はシャルリ」デモに対する著者の見解に興味を持ち、イスラム教に関する本を読みたいと思ったのです。「たしか1冊家にあったな」と。
しかし探しても見つからず、ひとまず断念。
そして先日。↑のツイートで今度は「探偵物語、久し振りに見よう!」となりました。2015年に刊行された↓を集めていたので、いまも同作のDVDはほぼ家にあるのです。
本のタワーが並ぶ隅に「DVDタワー」もあります。下から三番目のグループが「松田優作DVDマガジン」でした(ちなみに二番目は「あぶない刑事DVDマガジン」)。
無事発掘して「さあ再生」となった矢先、DVDタワーに時々本が混ざっていることに気づきました。まるで地層の断面図です。己の読書や関心の遍歴がわかって面白い。
その中に「となりのイスラム」が潜んでいました。本のタワーをどれだけ探してもなかったわけですね。
TAJIRI選手のおかげで「となりのイスラム」も「探偵物語」もまた味わえます。ありがとうございました。
PS・部屋の整理整頓はこまめに。