「キレ」をくれる読書術
愛媛マンダリンパイレーツに入団した元・阪神タイガース伊藤隼太選手のYou Tubeチャンネルが更新されました。
大切なのは「上下左右のバランス」。なるほど。
私は左目の視力が右よりも悪く、階段を上るときも左足の方により疲労感を覚えます。左右を均等に整えたいという意識はずっとありました。どうすればいいかわからなかったので、こういう動画は助かります。紹介されていたステップ、早速毎日の習慣に取り入れました。
そして思ったのですが「上下左右のバランス」を整えることは身体のキレだけではなく、読書に代表される情報のインプットにおいても有効ではないでしょうか?
小説、ノンフィクション、コミック、ビジネス本、哲学書など様々なジャンルを幅広く網羅する。これは「左右」の視点に近い気がします。では「上下」とは何か。たぶん著者のステータスや本の知名度、売れ数じゃないかなと。
もちろん著書を出している時点で一定の社会的実績を残された方でしょう。でもたとえばnoteで面白い記事を発信されている人の全てがそうではないはず。だから説得力に欠けるかと言ったらそんなことは決してなく、むしろベストセラーではあり得ない斬新な表現や新鮮な驚きがある。ジャンルも絵や小説、エッセイや書評など多岐に渡っています。
ならば「普通にnoteの多種多様な記事を毎日読むだけでも、けっこう『上下左右のバランス』を整えられるんじゃないか」と思いました。
紙の書籍を選ぶ際も同じです。「何か読もう」と一念発起して書店へ行き、つい「間違いのない」本ばかり買ってしまうことってないですか? 目立つ場所に平積みされていますし。もちろん悪いことではありません。でもそれと同時に棚にひっそりと差されている無名だけど気になる一冊を見つけて欲しい。そういう目立たぬ場所に思わぬ出会いが潜んでいるから。
感情に流されず、決して俯瞰し過ぎてもいない。卑屈ではないけど上から目線にもならない。そんなキレのある作品を生み出せるように「読む、書く、売る」をバランス良く続けていきたいですね。