
「2000年4月の思い出」&「すべての答えは○○」
「もし負けたら○○○」
プロレスを長く見ているとしばしば目にする光景です。
リスクの程度や当事者の契約事情によって、実際に敗れるかどうかの確率が変わってくる印象を受けます。しかし侮るなかれ。人生と同様、リング上も一寸先は闇です。
思い出すのは2000年4月。新日本プロレス・東京ドーム大会のメインでおこなわれた「橋本真也 vs 小川直也」です。「橋本真也34歳小川直也に負けたら即引退スペシャル」と銘打たれ、テレビのゴールデンタイムで生中継されました。
「橋本が勝つ」と確信していました。大舞台で宿敵にリベンジを果たし、感動的な復活を遂げるに違いないと。そもそも団体を引っ張る現役バリバリのトップレスラーに引退を強制するとかあり得ない。
でも結果はまさかの敗北。橋本選手はリングを離れ、半年後に戻ってきたものの独立を宣言し、新団体「ZERO-ONE」を旗揚げします。
興味のある方は↓を。
話を戻します。
23日の新日本プロレス・札幌大会でおこなわれる「エル・デスペラード vs SHO」の一戦がタイトルマッチに変更されました。そしてSHO選手が敗れた場合、デスぺ選手の所属するユニット「ストロングスタイル」へ入ることに。
ここ数年、小悪党に徹してリング内外を荒らしまわってきたSHO選手。それはそれで面白い。一方で本来の実力を知っているファンからしたら「もったいない」とモヤモヤしたのも事実です。
彼がこの決定をどう受け止めているかはわかりません。しかしファンの歓声がすべての答えでしょう。
少なくとも私はどちらに転んでも大歓迎です。SHO選手がベルトを獲ったら嬉しいし、デスぺ選手が防衛して彼を正統派へ戻してくれてもありがたい。重苦しい空気になりがちな「もし負けたら○○○」にここまで胸躍るのは初めての経験かもしれません。
楽しみにしています。
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