【広報日記】 社長と密接な関係を保ちながらも、自分を守る。右腕として生きる葛藤と成長。
皆さん、こんにちは。このページは、広報である私の思い・考え・学び・気づき、読んだ本のことを書き記しております。今日もお越しいただき、ありがとうございます。
とても大事なとき
今日は私の『社長の右腕として働くこと』について書きたいと思います。と言いますのも先日、『その仕事の重みと責任に限界がやってきた・・・』
けれども、社長との距離感や関係性に行き詰まるというのも、長く密接に働いているからこそ生じる、自然な問題だと思います。
『責任が重く、プレッシャーも大きいポジションである』右腕の役割を決断したときから、大方予想はしていたこと。ただ分かってはいたけれど、それはあくまでも頭の中で『こうなるだろう』と想像していたこと。それを実際に経験することで、『ほんとうに分かる』『明らかになる』そこに深い意味があるな、と私は思っています。
『進むべき方向に、向かうための大事なステップ』だからいま、とても大事な時間を経験しています。今日はそのなかで、気づいたことをまとめたいと思います。
1、自分自身の感情を整理する
まず、自分がどのような点で「しんどさ」と「苦しみ」を感じているのかを書いて整理しました。具体的な問題は何なのか、何がしんどいのかを明確にすることで、解決策が見えてくることがあります。
例えば、「プライベートと仕事の境界が曖昧になっている」とか、「期待に応えなければというプレッシャーが強い」など。
私の場合、経営についての成果と実践においてプレッシャーを感じながら毎日仕事をしていました。これは改めて以下のことを『見直す機会』と気付きました。
気づいたことは3つ
社長との信頼関係づくりの見直し
社長とのコミュニケーションの見直し
社長の右腕として長く働くための、適切な距離とは
2、期待値のすり合わせを行う
社長との距離感の難しさを感じる原因の一つに、期待値のズレがあります。だから定期的に、社長が求めていることと、私が感じている責任の重さをすり合わせる機会を作る必要があります。
またわたしの役割は、どこまで?何を? 主体性で(自分の選択と責任をもって)考える。そして お互い具体的に言葉にすること。また、それについて定期的にフィードバックの場を設けることで、お互いの認識を確認して揃えること。
3、適切な依存と自立、協力のバランス
社長との距離感は、『信頼関係』の基にあります。依存と自立、ここのバランスをうまく取ることが大切。支えて欲しい部分(甘える)と、自分で立つ部分(育くむ)いいバランスはどこにあるのか。これには、適切な関係性を育むうえで大事なところだと私は思っています。
自分の強みは何で、何が得意で何が苦手(弱い)のかを知っていること、またそれを社長にも知っていただく必要がある。
また社長の強みと弱みを私も知って、強みはいかし、弱みは私がカバーするくらいの気持ちでいたいと思っています。そのために、以下の④と⑤も大切になってくる。
4、率直に話し合う時間
社長とのコミュニケーションが常に業務報告や指示のやり取りだけになっていることもしばしばです。積極的に時間を取り、業務の進捗や課題についてだけでなく、とくに感情の面についても、率直に話し合う時間を設けること。お互いの理解と思いを共有の場をつくることは、一緒に経営するうえで大切です。
5、率直な自己表現
そして、率直に自分の感じていることを伝える技術を磨くこと。はじめのうちは上手にできなくても、ぎこちなくても良いと思っています。私もまだまだ練習中です。でもこれはしていかないと、いずれしんどくなります。
私はできるだけ思ったこと(とくに感情を)伝えること。相手の気持ちに配慮を保ちつつも、自分の意見を伝える練習をすることで、心を開放した対話がしやすくなります。
こうした自分の自己管理を行うことで、社長と適切な依存関係を保つ。主体性のない依存関係が強いとお互い潰れてしまうので、時々自分たちの関係性を見直し、適切な寄りかかりを意識していきたいです。
6、仕事とプライベートの境界を明確にする
右腕として働くと、時には仕事とプライベートの境界が曖昧になりやすいです。例えば、メールやメッセージのやり取りが勤務時間外にも続いてしまうなど。そうした時は、適切なタイミングで「今はオフタイムなので、明日お返事します」といった線引きをする。自分の時間を大切にすることが大切です。
7、週末は仕事を忘れる
しんどい時には、適切な距離を取る。いざやってみると、ここが一番難しい。けれど、ここが一番大切なこと。頭のなかが『いつも仕事のことでいっぱいになっている自分』に気付かされます。
リフレッシュする時間を設けて、仕事以外の時間を大切にすること。仕事、会社、組織、社長、すべて忘れてしまう時間をつくること。
8、直感に従う
最後に、直感を大切にする。右腕として働くとき、信頼関係やチームワークも重要なのですが、私自身が心地よいと感じられないような関係が続く場合には、早めに気づいてケアが必要です。大事なのは『早めに』という所です。自分にとって何が正しいかを見つめる時間も取って、自分の直感も信じること大切です。
▼右腕として生きるということ
今思っていることは、ひとりの人間と真摯に向き合う、それに尽きます。またそれは、想像以上の価値と可能性に満ちた仕事であるし(私にとって)、人間として成長していける素晴らしい仕事、と私は思っています。この役割を引き受けさせていただけることへ喜びと感謝です。
真意を突かれて、感情と心が揺れ動いた日。すべてが溢れ、曝け出したとき、心の深くで抱えていた問題やストレスは(やっと)動きはじめたのだ、と思いました。
経営者の前で、本気と本音を出すということは、じつはすごく恐怖でもあります。けれどまた新しい関係性を構築する機会であり、私にとっても大事な成長の機会である。この道(この経験)を通らずして、次へは進めないのです。
▼人と向き合う
経営者と向き合うと理解するまえに、『ひと』と向き合っている、ということを理解することは大事。そこには、わたし自身に強い心の安定がないと、ほんとうに相手を受け容れることはできません。相手を理解するということは、自分も影響を受けるから。だからこそ、人間性を磨き続けることは大事なのです。
▼問われる、私の在り方
社長の前に在るということは、どういうことか。私は何者なのか。なぜ私はこの社長の前にいるのか。私の価値は何なのか。私の右腕として在り方は何なのか。いつも考えます。
目の前のひとりの人間の存在の重みを感じながら、生きているひとの生命と向かいあう。その尊さを、自分の使命を、想います。
▼共に苦しみを背負う覚悟
社長からある時、『共に歩んでください、は別の言葉に変えると、一緒に苦しみに背負ってください、というメッセージでもあります』と仰いました。
これからも様々な苦しみはあるでしょう。経営という道において、大小さまざまな困難と苦しさは、常に抱えるものです。
私の成長によって変わっていくのは、苦しみの受け止め方。つねに同じ苦しみはない。これからも変化に耐える『強さ』そして『覚悟』を以って、『これがわたしの道!』と堂々と歩み続ける。
いつも読んでいただきありがとうございます。
八月も今日でおしまいです。
夏から秋へ季節の変わり目、お身体を大切に。
どうぞ、お元気でいてくださいね。