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映画『ラストマイル』を観て、無意識に自分も”加害者”になっていることに気付かされた

遅ればせながら映画『ラストマイル』を観た。

書いて残しかないと誰かと話すさいに「いや~考えさせられる作品だよ~」で終わってしまいそうだったので、備忘録として残しておきたかった。

あらすじ

11 月、流通業界最大のイベントのひとつ“ブラックフライデー”の前夜、
世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。やがてそれは日本中を恐怖に陥れる謎の連続爆破事件へと発展していく――。巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に、未曾有の事態の収拾にあたる。

誰が、何のために爆弾を仕掛けたのか?
残りの爆弾は幾つで、今どこにあるのか?

決して止めることのできない現代社会の生命線 ―
世界に張り巡らされたこの血管を止めずに、いかにして、連続爆破を止めることができるのか?

すべての謎が解き明かされるとき、
この世界の隠された姿が浮かび上がる。

出典:映画『ラストマイル』公式サイト

1個150円で荷物を運ぶ配送ドライバー

劇中に個人事業主の配送ドライバーの親子が出てくる。
恐らく父親の年齢は70~80代。息子は40~50代で企業が倒産したことで、配送ドライバー一筋の父の元で見習いとして働き始めた。

その親子は車で1つ1つの家庭に荷物を届けるが、1個あたり150円の収入にしかならない。

父親が尊敬していた配送ドライバーの”やっちゃん”は、1日200個の荷物を運び、お昼ご飯を10分でかきこみ、月50万円稼いでいた。

しかし、時代の変化に伴い収入も減っていき、しまいには体を壊して過労で亡くなってしまった。

私は心のなかでやっちゃんに対して、この理不尽な世の中から「逃げてほしい」と思った。

そう願いながらも、ある事に気付いてしまった。それは

自分も”加害者”であること

ネットショッピングを利用するさい、少し金額が高くなってもいいから、商品を翌日到着で指定している自分がいる。

やっちゃんを過労死まで追い込んだことに、自分も加担しているのではないか?

私は映画を観ながら頭のなかがパニックになっていた。

でも、どうすることもできない。

ネットショッピングは今後極力使わない?
着日を必ず1週間後にする?

こんなことして、なんの意味になる?
ただの自己満足だ。

中途半端な偽善者として我慢するくらいなら諦めて楽になろう。

そう言い聞かせるしかなかった。

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