映画『ラストマイル』を観て、無意識に自分も”加害者”になっていることに気付かされた
遅ればせながら映画『ラストマイル』を観た。
書いて残しかないと誰かと話すさいに「いや~考えさせられる作品だよ~」で終わってしまいそうだったので、備忘録として残しておきたかった。
あらすじ
1個150円で荷物を運ぶ配送ドライバー
劇中に個人事業主の配送ドライバーの親子が出てくる。
恐らく父親の年齢は70~80代。息子は40~50代で企業が倒産したことで、配送ドライバー一筋の父の元で見習いとして働き始めた。
その親子は車で1つ1つの家庭に荷物を届けるが、1個あたり150円の収入にしかならない。
父親が尊敬していた配送ドライバーの”やっちゃん”は、1日200個の荷物を運び、お昼ご飯を10分でかきこみ、月50万円稼いでいた。
しかし、時代の変化に伴い収入も減っていき、しまいには体を壊して過労で亡くなってしまった。
私は心のなかでやっちゃんに対して、この理不尽な世の中から「逃げてほしい」と思った。
そう願いながらも、ある事に気付いてしまった。それは
自分も”加害者”であること
ネットショッピングを利用するさい、少し金額が高くなってもいいから、商品を翌日到着で指定している自分がいる。
やっちゃんを過労死まで追い込んだことに、自分も加担しているのではないか?
私は映画を観ながら頭のなかがパニックになっていた。
でも、どうすることもできない。
ネットショッピングは今後極力使わない?
着日を必ず1週間後にする?
こんなことして、なんの意味になる?
ただの自己満足だ。
中途半端な偽善者として我慢するくらいなら諦めて楽になろう。
そう言い聞かせるしかなかった。