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【終】地方中小企業サラリーマンの自然農によるお米づくり⑩(12月、とうみ、籾摺り編)

農家でないサラリーマンの私が田んぼで稲作をする模様をお伝えすることで、何気なく食べているお米を作る、先人たちが作ってきたと言うことがどれだけありがたく、手間がかかっているかを知ってもらえればなにより・・・というシリーズです。🙇
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前回、12月の初めに行った脱穀についてお伝えしましたが、

脱穀したお米を食卓に並ぶお米にしていく過程でございます。
そして、今回が最終回です。

一年に渡ったお米づくりが全て完結するのです‼️

早速ですが、前回のお米の状態は大まかに藁くずはとったものの、まだまだ細かな殻が沢山混ざった状態でした。

これを「とうみ」という木製マシンにかけ、さらにくずを取り除いていくのです。

とうみ

上の写真が「とうみ」です。
まるでキテレツ大百科のキテレツくんが作りそうないでたち。

仕組みはとても単純。
写真の上部にある上開きの受け口部分に殻が混ざったお米を入れます。

写真手前のハンドルを回すと中で扇風機のようにプロペラが回り始め、写真奥に向けて機械内部に風が発生します。

この状態でハンドルの奥にある三角の部分を少し押すと、受け口部分の底が少し開いてお米が落ちていきます。

落ちたお米は写真のように容器などで受け止めます。

要するにお米は重いので下に落ち、軽い殻は風に飛ばされて飛ばされるという原理を利用しているわけです。

お米は下に落ち、殻は飛ばされる

で、とうみがけが終わった状態のお米はこんな感じ。

とうみがけが終わったお米
ほぼ殻やクズが残ってません

お米の種から8ヶ月。
いくつもの過程と手間をかけ、やっと種と同じ状態になるわけです。

感慨深い。

稲刈りまでは結構ダイナミックな作業ですが、最後は繊細な作業ですよね。

ほんと、これらの作業ばかりは機械がないと気が遠くなる作業。
ご先祖様たちもどうにかしたい!と、本当に思っていたことだろうと想いを馳せます。

この種をお米として食べれるようにするためには種の周りの籾を剥ぎ取ってあげる必要があり。これを籾摺りと言います。

で、これを行うのがこちら!

籾摺り機

文明の利器!電動マシン、籾摺り機です。

種を入れてスイッチをオンにすればどんどん籾を摺っていってくれます。
ほんっとうに便利です。

文明に感謝。進歩に感謝。ご先祖様たちに感謝しかないです。

ただし、黒米とか細長くて繊細なお米は割れてしまうので、手作業での籾摺りが好ましいんですよね。

籾摺りを終えた白米
籾摺りを終えた黒米(結構割れてる)

結果的に白米が6kg、黒米が3.5kg採れました。大自然に感謝。

お米づくりは大変ですが、とても学びが多いです。
出来たら過去回も読んでみてくださいね。
↓マガジンにまとめています。

ではでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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