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Chim↑Pom展とメトロポリタン美術館展とダミアン・ハースト展が同時期に開催される意味〜今世界で起きていること:カウンターカルチャーという反逆のアートとゴシップという世人とフランス大統領選と〜

週末に六本木の森美術館でやっていたChim↑Pom展を観てきた。ガラの悪い大学で、しかもバンドなんてやっていたせいか、退廃した展示会場に半分懐かしさも感じるのはなぜだろう?笑

このノリはマキシマムザホルモンなど00年代から10年代前半までの空気感やはぐれものやマイノリティーの悲しき熱狂に通じるものを感じる。

午後は同じ六本木、いや乃木坂か、たいした距離ではない国立新美術館ではメトロポリタン美術館展を鑑賞した。人が多すぎて、すこし野暮ったさを感じたが、妙な安心感を感じる。

一方で、国立新美術館の別会場ではダミアン・ハースト展が開催されている。こちらもモラルや倫理感の欠如したアーティストとして有名だ。

先日公開したマーゴット・ロビーのハリウッドのセクハラ報道に対して話が大衆迎合やエスタブリッシュの汚職への隠蔽や見て見ぬ振り、服従はまさに逆の概念と言える。

しかし、一方で、権威主義への抵抗か迎合というリアクションは一見反対に見えるが、事象に対する2つの意見のどちらかを盲目的に信奉する点では、異なる事象ではなく、同意語であり、どちらも世人に支配された状態と言える。

特に、Chim↑Pomの渋谷の岡本太郎作品への落書き事件は、アート的な独創性や進歩性、唯一無二性や気散じ、アウラといったものも、今ここ性もない。

あるのは、知性も正義もイデオロギーも哲学も思想もない、ただ当時の震災に反応した世人の中の一部のマイノリティーの反応になぞらえ行動したに過ぎない。
この点では、ソクラテスの正義の体現としての死も無駄になるだろう。

http://www.artmuseum.jpn.org/mu_sokurates.html

このように、今春に開かれた展覧会は図らずも世界情勢を体現しているようで、非常に興味深い。

https://artscape.jp/artword/index.php/%E3%80%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%83%8F%E3%81%AE%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%80%8D%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%AC%E3%83%BC

フランス大統領選のマクロンvsルペンの構造もそれだ。

と子供向けとはいえ下衆なゴシップチャネルを製作・運営している身として、ゴシップの構造から見える現代アートの風潮を論じてみた。

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