子どものお小遣いについて
「娘が全くお手伝いをしない!!」
「私は学校に行ったり、習い事に行ったりして頑張っているからお手伝いはしないの」という娘にイライラを感じていた私は夏休み中に思い切って「お小遣い制」を導入しました。「1回のお手伝いに付き、10円もらえる。1日3回までお仕事したらお小遣いをもらえる。(つまり1日30円までもらえる)」というものです。1か月毎日お手伝いをしたら約900円もらえる計算となります。小学1年生のお小遣いとしてどうなのでしょうか。少し高い気もします。私自身1年生の時にお小遣いをもらっていた記憶がありません。
そして世の中で子どものお小遣いについても色々な意見が交わされていますが、「お手伝いしたらお小遣いがもらえる」というものに反対派の意見も見かけます。
本来はお手伝いはお小遣いをもらうためにするのではない。家族の一員として自分のできるお手伝いをするのは当然だ。お手伝いしたらお小遣いをあげることにすると、お小遣いがなければお手伝いをしなくなるのではないか。
反対派はこんな感じでしょうか。私は全く同感でした。私もそれを危惧してお手伝いとお小遣いを結びつけることをためらっていました。しかし娘はまだ小学1年生、もし違ったら軌道修正もきくのではないかと思い、思い切って導入したのです。
この威力のすごいこと×2!!やはりお金というのは大きな原動力になると改めて感じました。夏休み中、自宅にいる時はほぼ3回はい手伝いをするようになりました。それも自分から率先して、「私これするね」と動いてくれるようになったのです。娘が朝も夜も布団の片づけをしてくれるようになり、本当に楽になりました。娘は「ママは布団片付けしてないから楽になったでしょ?」と聞いてきます。「うん、とっても楽になった!!ありがとう!!」と話すと、娘はとても嬉しそうでした。お小遣いをもらえる嬉しさもありますが、人に役に立つ嬉しさというのも実感したのではないかと思います。娘は夏休みが終わってからも、回数は減りましたがお手伝いを続けてくれます。
お手伝いをした後は、自分でカレンダーに〇をします。月末にその〇の数を集計してお小遣いを渡すのです。
8月分のお小遣いをもらった娘のがま口財布は少し膨らんでいます。そして先日義母と文房具屋さんに行った際、娘は「この貯金箱が欲しい」と言い、その貯金箱を義母に買ってもらったのです。きっとこれからお手伝いをしてもらうお金を入れておくのでしょう。その貯金箱は、昨年サンタさんがクリスマスプレゼントに送ってくれたオルゴールボックスと同じメーカーの、とても素敵な鍵付きの貯金箱でした。
先日美術館を訪れた際に、娘が欲しいと言った本を買ってあげました。線をなぞったり、一筆書きで絵を描くような本です。その美術館には子どものアート心をくすぐるものが沢山おいてありました。
その本はページが少ないので、本に直接書いてしまうとあっという間に使い終わってしまいます。娘は本をコピーして使うことに決めました。
後日、一緒にコンビニにコピーに行く際、娘は自分の貯金箱から100円を取り出してきて、それをお財布に入れます。予備の分で少し多めに160円を入れました。コンビニで実際にコピーをしたのは私ですが、どのページを何枚コピーするかは娘が決めました。娘は100円以内で自分の欲しいページを何枚コピーできるか計算しながら考えている姿がとても頼もしく見えます。
娘は昔から工作が好きなのですが、工作費用も結構な金額になります。そこで娘に工作費用を自分のお小遣いで買ってもらうことにしてみたのです。
今回プラバンでキーホルダーを作りたいという娘。プラバンに書くペンは、子どものお小遣いでは高価な品だったのと、アルバムづくりなど汎用性が高くプラバン以外でも使いまわせるため、ペンシルママが買いました。(6本セットで約1800円)プラバンも最初の2枚は親負担で購入しました。しかし、それ以上作りたい場合は、「自分のお小遣いで買うように」としました。キーホルダーの部品など100円ショップで買えるもの、本のコピー代などは娘のお小遣いで買わせることにしました。
娘は自分で100円ショップを回り、商品を探します。そしてレジへもっていってセルフレジで会計をします。少し助けることもありますが、ほぼ娘がします。娘は自分で工作代を払うことで、より材料を大事に使うようになったと思います。そして本当に必要な物を自分で吟味して作るようになってきた気がします。
「お小遣い制」はそんなに悪くないのではないかと、今の私は思っています。お手伝いをすることで、お金をもらう喜びも、人の役に立つ喜びも、自分の持っている範囲内でどれくらい買えるかも考えられたのです。