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読書感想 #2 『くらべる東西』おかべたかし/山出高士

皆さん、こんにちは。
takataroです。

今回は読書感想を書きます。

取り上げる作品は、
おかべたかし/山出高士『くらべる東西』東京出版
です。

タイトルの通り、関東と関西で違うものを取り上げ、比較すると言う内容になってます。
ページの左右に関東のものと関西のものの写真が載せられており、ビジュアル的にもわかりやすく、興味深い内容になっています。

おでんの出汁といったよく知られたものから銭湯の湯船、七味など意外なものまで、34の違いが比べられています。

私は関東に生まれ育ち、社会人になってから10年、大阪勤務奈良在住の生活をしていたので、改めてこんな違いがあったのかと気付かされました。(2024年現在は再び関東在住)

とはいえ、本書にも書かれていますが関東と関西の違いはだんだんとなくなってきているようです。

風物の違いが失われていくのはどこか寂しい反面、それだけ流通が発達しできていることの証なのかもしれません。

個人的に関西は居心地が非常に良かったので、かなりの関西びいきです。魂を売ったと言っても過言ではありません。

関西に引っ越した時最初に感じたのは、山が近いと言うことでした。住んでいた奈良からは若草山が、仕事で通った大阪からは生駒山などが見えました。関東平野で20年以上過ごしてきた私にとって山が常に見える環境はかなり魅力的でした。
(関東にいた時は天気のいい日にかろうじて秩父の山か富士山が見える程度)

また、奈良に住んでいたこともあり、史跡があちらこちらに数多く存在していたことも、歴史好きの私にとって理想的な場所でした。
(もちろん関東にも史跡は多くありますが、関東大震災と空襲によりかなり失われてしまった部分もあると思います)

本書の中で最も印象に残っているのは環状線の比較です。関東は山手線、関西は大阪環状線。山手線は学生の頃、大阪環状線は通勤で毎日乗っていたので馴染み深いです。山手線は東京、品川、新宿、渋谷など中心となる街を結ぶように走っていますが、大阪環状線は中心となる本町や難波などの周りを走ってる(梅田は通りますが)と書かれていて、改めて確かにそうだと思いました。

読書感想と言いながら、自分の関西話が多くなってしまいました。悪しからず。

本書は意外な関東/関西の違いが、ビジュアルでわかりやすく感じられるので、興味を持たれた方は手に取ってみてはいかがでしょうか。

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