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「成り行き任せのコツ」について心の中のイタリア人と語る


「レオナルド、君は成り行き任せが得意だと思うけど、何かコツがあるの?」



「成り行き任せ?

僕は何事も、成り行きに任せているつもりはないよ、エバ。いつだって真剣さ。

でも、もし君から僕がそう見えているなら、君が真面目過ぎてそう見えるんじゃないか?

(突如された失礼な質問にも、余裕を持って答える大人なレオナルド)

まぁ、とりあえずエスプレッソ淹れたから飲みなよ。」


(そう言いながら、自分の分とエバの分のエスプレッソのカップを持って来て、エバの前に座り、片方をエバに差し出すレオナルド)



「最後は結局なんとかなるんだよ、エバ。

(唐突に回答し始めるレオナルド)

そうだろ?エバは、想像した通りの結末以外気に入らないのかい?

そんなことないはずだよ、きっと。

なぜなら、今まで物事が君の想像通りの結末になったことの方が少ないはずだけど、

それでも君の人生には、幸せや、楽しかったことがあるだろ?

そして、もちろんその幸せや、楽しかったことの中には、君が予想もしていなかった結末のものもあるだろ?違うかい?


(優雅な身振り手振りで丁寧に話すレオナルド)

だからあまり一つのプランやイメージに捉われ過ぎず、リラックスして、起きたことに対処する方が楽なんだよ。

つまり、これしかない、と思わないことだよ。

(だらーっと姿勢を崩し、リラックスを大げさに表現してみせるレオナルド)



例えば僕は、先週末何も決めずに出かけて、

美味しそうだと思った定食屋さんでご飯を食べたら、そこのお米がとても美味しくてね。

マスターに、これはどこのお米か、と聞いたら近くの農家から仕入れているって言うんだよ。

だから、その農家を訪ねて、お米を売ってくれないか話をしたんだ。

オサムっていうなかなか頑固なオヤジさんで、最初は渋っていたけど、結局仲良くなって、お米を売ってもらえた。


しかも、オサムは美味しいお米の炊き方まで教えてくれたんだ!

(満面の笑みではしゃぐレオナルド)


だからそのまま土鍋を買いに行ってさ。安くない買い物だったけど、どうしても美味しいお米が食べたかったんだ。わかるだろ?

家に帰って土鍋でお米を炊いたら、信じられないくらい美味しかったよ!


今度エバも食べに来るといいよ。

きっと君も土鍋を買いたくなるに違いない。あと、オサムも紹介するよ。またいつでも買いに来なって言ってもらってるんだ。



まぁ、そういうわけで、ノープランでも最高の休日を過ごせたってわけさ。


だからエバもあまり肩に力を入れず、試しにノープランで行動してみたらどうだい?」



ありがとう、レオナルド。


君の感性がとてつもなく豊かで、コミュニケーション能力が異常に高い、と言うことがよくわかったよ。


成り行き任せに過ごすコツは、たぶん、自分の考えに捉われ過ぎず、自分が感じたもの、そのものを大切にすることなんだね。

ドントシンク、フィール。だね。
(Don't think. Feel.)



そう思いながら、ついつい寝る前に明日の予定を頭に浮かべ、「午後に嫌な予定あるわぁ」、と寝る前にネガティブになってしまう、めちゃくちゃシンキングな僕、江場。



※ちなみに僕はイタリアに行ったことないし、イタリア人の友人もいないけど、「小さな村の物語 イタリア🇮🇹」というテレビ番組が大好きで、イタリア人をとてもリスペクトしています。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

江場

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