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映画「オットーという男」を観て骨太方針に盛り込まれた「社会的処方」を考えた

こんにちは。和賀です。昔からトム・ハンクスさんが好きです。
こちらの映画でもハマり役だなと思いました。

どの国も、孤独や孤立、人との繋がりはテーマなのだなと改めて感じました。そして、生と死についても同様にテーマであり、特に大切なパートナーに先立たれた後にどう生きるかということは普遍のテーマ。私自身はまだ体験していませんが、その時になってみないとわからないと思いつつ、想像を超える喪失感だろうと思います。

骨太方針に盛り込まれた「社会的処方」


内閣官房の中に孤独・孤立対策室という部署があるのはご存知でしょうか。https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/juten_keikaku/r04/jutenkeikaku_gaiyo.pdf

孤独・孤立、社会的処方は今後のキーワードとなってくるもので、とはいえ急に何かを変えることは出来ないもの。言葉ばかりが先行して、実態が伴わないことも良くあること。誰かが制度や方法論を作っても、一人一人の生活に結びつかないと意味がないと思います。

孤立・孤独は身体にも心にも良くないから、皆さん積極的に人と繋がりましょう!と国に言われても、「はい!がんばります!」という人はいるでしょうか。

そうしたくてもそうできない、またはそのこと自体に問題を感じてない、など色々な感情を持つのが人間。とはいえ、やはり人は人と繋がってしか生きられないのもまた事実。この間を埋めるのが、家族だけではなく、自分の1人の時間であり、遠くの親戚より近くの他人なのではないかと思うのです。

私自身は、1人の時間がないと苦しくなってしまいます。本を読んだり、ただぼーっとする時間だったり、ドラマをみたり、散歩がてらウインドウショッピングしたり。映画も涙活映画は特に1人で行く事が好きです。では1人時間が多いから孤独か?孤立しているのか?と聞かれると全然本人にはそのつもりがない訳です。

一概に1人時間の多さが、孤独・孤立には結びつかないと思いますし、かえって集団の中にいて孤独に感じることの方が辛いのかもしれません。例えば、わざわざに血の繋がりを強調するような家族関係では、血が繋がっていない人がそこにいればそれは疎外感を感じるでしょう。嫁姑問題は結構この「血の繋がり」への強烈なこだわりみたいなものを感じます。

「血」って直接目には見えないのに、血の繋がりでは急に「見える」ようになるのだから不思議です。それは、顔や声などの身体的特徴が似ているというのもあるでしょう。それは確かに揺るぎのない事実でもあり、変えられないこと。しかし、コピーされて生まれてくるわけではなく、あくまでも1人1人は違うもの、親子であっても、兄弟であっても、それぞれに持っている個性は違うもの。身内と他人を分けることが時に可能性さえも潰してしまうように感じてしまうのは、少々大袈裟でしょうか。

人との繋がりを作るには、まずは自分自身と繋がること


この映画を観て、人との繋がりを作るには、まずは自分自身と繋がること。いつも誰かと一緒にいる時間を作るのではなく、いかに自分自身と向き合う一人の時間を作れるのかがキーになると思います。いつも何かをしていない時が済まない、スケジュールが入っていないと落ち着かない。ワーカーホリックの人もたくさんいます。

私も以前は、スケジュールが空白だと不安で仕方ありませんでした。今は、むしろ空白のところがないとげんなりします。何もしない時間が、非効率だとは言えずむしろ、豊かな時間だと思うのです。

何もないではなく、何でもある。

自分には何にもないではなく、自分には何でもある。

一呼吸ついて、自分自身と向き合う時間を持つ。

これは意識して作らないと出来ない事です。

忙しい、とは心を亡くすこと。


メンターから若い時に言われて、今も大切にしている言葉です。
「忙しい、忙しい」を連発していませんか?

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話すことは、身体から離すこと。和賀でした。



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