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本をガシガシ買ってしまうので極力買うことをやめようと思った新年。
図書館で借りればよいのだけれど、本を寝かせるタイプなので
寝かせている間に返却日になってしまうのと
「図書館に行こうかな!」と思い立つのがなぜか月曜日で
かみ合わないため、ほとんど行かない。
kindleを購入して極力、本の在庫を減らそうと思ったけれど
紙で読みたいので本は買ってしまう。kindleは主にマンガ用だ。
それでも、書店に寄らないようにしたりアマゾンを見ないようにして
大分買うことを減らして家で寝かせている本を読んでいたら・・
本ってエッセイでも小説でもその中に更に本のことが書いてあって
それがすごーーく面白そうに書いてあるものだから当然読みたくなってしまうのだ。
今読んでいる宮本輝さんの「灯台からの響き」という本の中に
「モンテクリスト伯を読みなさい」というシーンと「次はレ・ミゼラブルを読みなさい」と言うシーンがあり、もちろん読みたくなってしまった。
中古本でいくらでもあるのだけれど名作本の古本は少し躊躇してしまう。
アマゾンをのぞいて新刊全7巻を買う寸前までいったけれど、7冊どかっときたらまずい、しかも読まないかもしれないしな・・・とやっと踏みとどまってフリマサイトで一冊だけ購入した。

名作と呼ばれる本はあまり読んでないなと思う。
昔、何かのきっかけで嵐が丘を読み始めて「これはすっごく面白い。
なんか濃くて深くてとんでもないものなんじゃないか」と衝撃が走って
少し読んでは感動して表紙を見直したりして、また少し読んでは
「ほんとにすごいな、これ」と思う、ということを繰り返していたら
あまりすすまずに終わってしまった・・・。

だいたい読む本は軽い本で流し読んでも特に支障がないものばかり。
名作と呼ばれている本は噛みしめて読むべきなのだろうと思うから
新作映画を観る時と同様、こちらにパワーがないと読むことはできないのだ。

でも音楽好きを名乗るにはオペラを見ないとダメなんじゃないかと思った気持ちと同じで「本が好き」あるいは「本を読む」と公言するには
大作を読まないとダメなんじゃないかと、なんか自分に枷をはめたがる。
たぶんそれは母が若かりし頃に買った名作集という
表紙が赤くて文字は金色の豪華な全集が本棚に鎮座しているからじゃないかと思う。その本が
これをいつかは読むぞ、読むぞ、読まないと・・という気持ちにさせるのだ。

本は買わないと決めたのに、次から次に目につく本を中古で購入しては
片っ端から片づけている。
今年の目標は鎮座している文学集に到達すること。

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